ライカ M10 シルバークローム Leica M10 Silver Chrome 20001 開封の儀

      2017/08/14

ライカM10 使用後レビューはこちら

ライカM10のシルバークロームボディを手に入れました。
2017年5月初旬現在ですと、シルバークロームボディはチラホラ在庫ありになることがあるようですが、ブラッククロームボディは全く見かけません。
言わずもがな、世界的に黒ボディが人気のようで、日本国内でもブラックは半年待ちとかのようです。

手持ち機材を純増というのは流石に無理なので、ライカM9ズミルックス50mm F1.4 ASPH.などレンズ数本をドナドナしてしまいました。

 

ライカM240系ライカX系と同じく四方に開くタイプの箱で大きく変わってはいないのですが、中を見ていきます。

 

M型デジタル10周年でM10、ブラックボディに20 000とキリの良い番号が来ている所からしても、ライカ的には記念碑的なモデルとしたかった感じがあるんですかねぇ・・・。

 

パカっとしますと、一番上にボディの入った箱が居ます。

 

取り出しまして・・・。

 

ボディの登場です。
箱の中で本体がガタガタしないように上手いこと緩衝材が作られてるよな〜といつも思います。

 

ぱっと見はライカM typ240と変わってなさそうにも見えますが、エンブレムやファインダーのサイズ、ボタン周辺の色など、違いは結構あります。
フレームセレクタレバーが復活したのと、右手人差し指で押し込むEVF拡大ボタンの押し心地(クリック感が付いた)が改善してる所が嬉しいです。

 

背面もボタンが減ってスッキリしました
ボタンが減ったせいも相まって液晶ディスプレイのサイズが際立ちます。
外枠の大きさとしては変わってないはずなんですけどね・・・。

 

引き出し上段には説明書類が。

 

説明書そのものが複数言語に対応するべく2冊子付いています。
1年ほど前からAdobe Lightroomのダウンロード権が無くなり、Creative Cloudの90日間無償トライアル権になってしまってるんですよねぇ・・・。
現像ソフトが事実上付属しないって意味では値上げと同等ですよね。
ライカくらいの単価で売るのであれば、アドビCCを本体保証期間の2年間無料くらいの太っ腹を見せて欲しい感はあるのですが、ライカ買うような層ならPSやLRくらい持ってるよね?って事なんですかね(´ω`;)
アドビのソフトがパッケージ販売から年間ライセンス販売の形態に移行しつつあるので、この変化はやむ無しなのかもしれませんが。
専用の現像ソフトなんて必要無いので、RAWのフォーマットは汎用性の高いDNGであり続けて欲しいです。

 

引き出し下段には巾着袋に入った小物類が。
ホントは4つの巾着袋が入っているのですが、1つは埋もれてて見えない位置にあります。

 

まず1つは革ストラップ。
これまでと違って耳あて付きで革へと変更になってます。
ボディ側アイレット上に付いてたキズ防止用のプラパーツが無くなったからでしょうか。
純正ボディケースは耳当てと干渉しそうな構造をしているのですが、このストラップだと耳当てが外せないので、もし純正ボディーケースとこのストラップを組み合わせようと思った場合は耳当てをハサミで切り取るなどする必要があるかもしれません(クタクタになるまで馴染ませればそのまま付きそうですが、ケースのコバが痛むと思います)。

 

小さくなり重量も軽くなったバッテリー。

 

充電器そのものも小さくなりました。
旅行などに持っていく時は小さいほうが助かりますね(´ω`)

 

充電器に取り付けるケーブルも各種。
この辺りは抜かりなしです。

 

ライカMモノクローム typ246と並べてみる。
iPhone 6plusで撮っているため、広角レンズ特有のパースが付いてしまっていますのであくまで参考程度でお願い致します(´ω`)

フロント側からの見た目の特徴としては、ライカバッジがM6〜M9までと同じサイズに戻ったのと、ファインダーの対物側が大きくなっている所でしょうか。

 

背面側はシンプルさが増してます。
ボタンは減っているのですが操作性は落ちていません。
今までDELETE、SETとか使ったことが殆ど無いですし、ISOボタンはトップカバーにダイヤル追加で不要になりましたし、妥当なボタンが残ってるなと思います。

 

軍艦部分は文字類が殆ど無くなっています。
電源もONとOFFだけ、連写やセルフタイマーはメニュー内部から選択となりました。
個人的には、シャッターボタンを押し込んだ際のブレ防止のために2連写撮影をすることがたまにあるのでCモードは残して欲しかったんですが、無いなら無いで考えて撮るだけです。
シャッターボタンの押し込み感触も変わっており、M240系からブラッシュアップをかけまくってるのがひしひしと伝わります。
シャッター音もM240系から変化があり、音量としてはあまり差は無いものの、より耳障りの少ない音色になりました。

 

動画が撮れなくなったためマイクが無くなったのですが、その場所にM3やM2の巻き戻しノブを彷彿とさせるデザインでISOダイヤルが追加されています。
あまり話題になっていませんが、M型デジタルとしてベース感度が初のISO100になっているのが地味ではあるもののノクチ0.95を持ってる人としては非常にありがたかったりしますw
ベース感度はM8, M9はISO160、M240はISO200、MモノクロームCCDやMモノクロームtyp 246はISO320なんですよ・・・

ISO100〜6400まで選択出来ますが中間の値は選べません。
より細かい設定をしたい場合はMに合わせてメニューの中から感度設定する事になります。
Mに固定しておけば、今までと同様に感度設定は液晶画面のメニューからだけで、というのも可能です。

Aはオートなのですが、どこまで感度を上げるか、シャッタースピードはどこを下限とするか、といった設定が可能です。
シャッタスピード下限に1/焦点距離、という神がかった設定があるのでオートの実用性は非常に高いと思われます。

私は感度は頑なに手動で行くつもりです。
このダイヤルから選択できるMAXであるISO6400の画質ですが、私の感覚としては十分実用です。
ライカM9のISO640やα7IIのISO800よりも滑らかに感じます。

 

このダイヤル、意図せず回ってしまわないようになのか、引っ張り上げて、回して、引っ込める、全てが結構硬いです。
爪を立てないで引っ張るのが結構辛く、爪でキズ付かないかが気になります。
シルバークローム仕上げの表面硬さ的には爪で引っ張り上げても問題ないはずなんですが、絶対大丈夫とは言い切れないですので・・・。

 

傷防止用の黒いプラパーツが無くなっています。
M3〜M5までは無いのですが、M6〜M240系には付いていました(フィルムのM-PとM-Aには無い)。
ストラップのボディと干渉する位置に金属部品が付いている場合は気をつけないとキズの原因となります。
傷なんて気にしない!って人には関係無いのですが、変更がある旨は知っておいたほうが良いかと思います。

 

トップカバーはM型フィルムボディとほぼ同じ幅になっています。
デジタルライカの厚さはどの部分の厚みを用いるかで寸法が変わるんですが、持ち心地に関わる箇所での厚みなのか、見た目に効くトップカバーの厚み(幅)なのか、表記が一貫していないのが気になります。
実測していないので多少の差異はあるでしょうが、フィルムのM型ライカとほぼ同等に見える厚みにM10はなっています。
M8系、M9系、M240系も厚さは諸説ありますが、トップカバーの厚さ(幅)で言えばその3機種はほぼ同等かと思います。
今までのMデジボディの分厚さを見慣れすぎているため逆に違和感があります(´ω`;)

 

tomioさんのM240と並べてみる。

 

シルバー同士で並べると確かに薄いなあと思います・・・が、今までのMデジの厚みもそれはそれで私は好きですw

 

遠目で見たら、M型デジタルに詳しい人でなければ機種判別は無理かと思います・・・。
アラカルト系を含まなければ、外見の特徴だけで機種を言い当てることは一応可能ではあるのですが。

 

2,3ヶ月使ってから詳しいレビューは書きたいと思うのですが、特徴を一言で言い表すと"超高画質になったM9"です。
「ボディが分厚いから薄くして」、「M9の色のほうが良かった」などなど、ユーザー側の要望をきちんと拾って形にしてきた素晴らしいボディかと思います。
正直、M10にすら難癖を付けて買わない理由(買えない理由、ではない)を探す人は多分M型デジタルには永遠に縁が無いだろうと言わざるを得ないくらい完成度は高いです・・・。

 

ただ、M9の色味に寄せているため、M9の色に関する良くない特徴もそのまま引き継いでる感じはあります。

私はM9→M240→M9→M10とカラー機の変更をしているので違和感が無いですが、M240の色味は好きだけどM9の色はあまり好みでは無い・・・って人はM240を手放してまで乗り換えるのはお薦めしないかな、というのが現状の感想です。

しっかり使い込んでからレビューを書き書きしたいと思います(´ω`)

試写その1
試写その2
試写その3

 

ライカM10 1stレビュー
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