Leica Noctilux-M 50mm F0.95 ASPH. Silver Anodized 開封の儀 11667

   

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ライカのノクティルックス-M 50mm F0.95 ASPH. のシルバーをとうとうゲットいたしました。
日本人の間ですと、発音はノクチルックスのほうが馴染みがあるかとおもいます。

α7RIIを始め、防湿庫内のレンズやボディーを売りさばきまくり、ノクチ様が買える金額となったのでポチりました。
購入は香港にあるRANGEFINER.com.hk 宏觀攝影器材公司さんより。
香港在住の方に、事前にお店の評判を伺っており、ここならば確かですよ、との事で注文することに。
香港からレンズを買うのは以前にSummilux-M 50mm F1.4 ASPH. Silver Chromeでも行っているのですが、その時はeBay経由でした。
今回はRANGEFINDER.com.hkさんから直の購入です。eBayにも出品されているのですが、直で買うほうがeBayの手数料が少ないのか、少しお安いのですよ。

そのお値段ですが、香港から買うと国内の税込み販売価格の60%で買えてしまいます(送料・消費税込み)。
日本ユーザーが如何にボッタクられてるかが良く分かるかと思います。
アポズミクロン50mmなども相当お安く買えます。
ただ、普及帯のレンズになってくると価格的有意差は失われます。
輸入すると色々リスクが伴うので、ノクチやアポズミ、ルクスレベルの価格帯でないとメリットがあまりないかもしれません・・・。

今回、店主さんとメールで色々やり取りしつつ購入したのですが、そのせいなのか内容物が「GIFT」と書かれており、税関で思いっきり開封検査食らいました・・・・(´д⊂)

 

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中を開けてみていきましょう。
家に物が届いた時、開封検査済みと書いてあったので、中身をメチャクチャにされていないか気になってダンボールはその時に速攻開けてしまいました。
荒らされた痕跡は無かったので、夜中にじっくりと開封です。

 

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お・・・銀箱直でなくて、灰箱が付いてる・・・。

 

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税関で思いっきり封を破られてました・・・orz

tomioさんが先月末にRANGEFINDER.com.hkさんからLux 50mm ASPH.を買っているのですが、tomioさんは開封検査を免れたようで・・・
内容物「GIFT」とか書くからだよ!!ヽ(`Д´)ノ ある意味ギフトだけどさ!!!(´д⊂)
私だったらこんな形でシールを破るつもり無かったです・・・。
溝に添わせて白テープを切るつもりでいたのに・・・。

この灰色の箱、ドイツのライカから出荷される際に詰め込まれるもので、中のレンズのシリアルナンバーとシールのシリアルナンバーまで一致するものです。
これは国内ですと、ライカブティックにドイツから来た状態くらいでしかお目にかかることはなく、一般のお店で買った場合ほぼもれなく廃棄されています。
ライカ直営ブティックで買っても、この箱が手に入ることは稀かとおもいます。
これだけでも相当な希少価値なのでもっと丁寧に扱って欲しかった・・・これが輸入のリスクの1つです。
でもまあ、40%オフで買えたと思えばこの程度は我慢することにするしかないですね・・・。

 

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中身の銀箱は箱に開封痕跡の折り目もなく、処女状態でした。
ここまで開封されてたら流石にブチ切れますよ。

 

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ノクチ0.95のシルバーは2014年のフォトキナでSummilux-M 35mm F1.4 ASPH. FLE Silverと一緒に発表されました。
2014年フォトキナ発表のレンズが両方揃ったことになります。
以前はシルバー鏡筒といえば真鍮製だったのですが、その2本以降のシルバーレンズはブラック鏡筒と同じアルマイト製にシルバーのメッキがされるようになりました。
白と黒で重量が同じになるというメリット(?)があるのですが、個人的には真鍮シルバー鏡筒の異常な密度感が好きなのでアルミ鏡筒はあまり歓迎できないのですが・・・。

ノクチそのものも、黒鏡筒しかラインナップに無かったので、レンズのカラーリングに拘る私としては買うつもりがあんまりなかったのですが、シルバーが出たとなるととたんに欲しくなりました・・・。

アポズミクロン50mmだけはもう、写りがどうしようもなく好みだったので、黒鏡筒で早々にGETしてます。

 

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開けていきますと、最上段はAPO-Summicron-M 50mm F2.0 ASPH.と同様に説明書など冊子類が入っています。
このパッケージングは黒のノクチ0.95が元祖なんでしょうが。

 

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説明書が。
国際仕様のマニュアルなので、当然日本語表記もあります。
まー、読むような内容でもありませんがw

 

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品質検査責任者のサインが。
後々書きますが、毎度のことながらライカの品質検査チェックとか本当にどうなってんの?レベルで酷いです。
こんなサイン書く暇があるならもうちょっとまともにチェックしろよと言いたい。

 

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上段を取り除くと、下段にはアポズミ50mm同様にポーチなどが。

 

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恐ろしく巨大なレンズポーチ。
こちらは使うつもりがないので早々に箱に戻しました。

 

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事前に知ってはいたものの、E60のプラ製フロントキャップが別途同梱されています。
レンズに付いていたものは使うつもりがないので、使う用はマップカメラさんで買いました。
ポイントが溜まっていたので殆どタダで手に入れてます。

 

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さて、レンズのボックスを開けます・・・。

 

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うおー、出ました!ノクチ様!!

 

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黒鏡筒ですと、カブセ式のフロントキャップは付いていません。
シルバーだとこれがあるんですよ・・・。
シルバー鏡筒は若干プレミア価格が乗っかっていますが、この出来の良いフロントキャップが付いてると思うと少しは許せる気になれます。

 

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うおお・・・絞りリングの0.95が神々しいです・・・。
F0.95にもクリックはあるのですが、すぐその隣のF1.0と思わしき場所でもクリック付きで止まってくれます。

 

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カブセ式キャップの内側はスウェード貼りになっています。
内蔵式フードとのかみ合わせは最高で、凄い作り込み感があります。
こちらも保存するためにボックスに戻しました。

 

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超どデカい前玉さん。
1日ぶら下げていたカメラにでも付けていたかのようなヨゴレが前玉に付いています・・・。
最近の新品のライカレンズは毎回そうなんですが、マイスターが手で組み立てて付いたヨゴレとはいえ、掃除くらいちゃんとしてから出荷して欲しいものです・・・。

 

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後玉。
この剥き出しの面が非球面なのです。
このレンズ、非球面レンズがもう一枚、前から2群目に使われています。

 

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Lux35mm同様、シルバーアルマイトなのでシルバークロームの鏡筒とは若干質感が違います。
本当にシルバークロームのノクチが欲しいのであれば、限定版M9-Pホワイトを買うしかありません。
あれに付属のノクチは本当に真鍮鏡筒でして、遠目に見ても表面の梨地仕上げの雰囲気が違います。

 

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Lux-35mmシルバー同様にWETZLERの刻印が。
このレンズ以降、Summarit 2.4シリーズ含めWETZLERの刻印入りとなっています。
アポズミクロン50mmはSOLMS時代のリリースですのでWETZLER刻印は無いのですよ。

 

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直近まで現行&現行レンズの50mmをこれでコンプリートしたと言える状況になりました。
個人的には新Summaritは90mm以外は認めたくないので除外ということで・・・。

左から
Elmar-M 50mm F2.8 2nd Silver Chrome 最終型
APO-Summicron-M 50mm F2.0 ASPH. Black
Summilux-M 50mm F1.4 ASPH. Silver Chrome
Noctilux-M 50mm F0.95 ASPH. Silver Anodized
となります。

それぞれ
King of Contrast
King of Sharpness
King of Bokeh
King of Night (DoF)
の称号を与えて良いレンズだと思います。
ライカ大三元+α(エルマー)をコンプリート出来て、50mmという焦点距離が大好きな私としてはこれ以上の幸福は無いですわ・・・。

それにしても、ノクチのデカさが際立ちますね・・・。

 

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エルマーの前玉がちょっと見づらいですが、F値の順に口径が大きくなっているのが分かって面白いです。

 

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ライカレンズの伝統として、50mmと言われてるレンズの実焦点距離は51.6mmなんですよねえ・・・。
他社のレンズも50mmと謳っているLマウント、Mマウントのものは51.6mmで設計するのが基本みたいです。

 

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Leica M (typ240) Silver Chromeに取り付ける。
わかってはいましたが、デカイですねぇ・・・

 

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長さはたいしたことないので、まだ標準レンズに見えなくはないかな?という出で立ちです。

 

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徐々に感覚が麻痺してきて、これはこれでアリかと思えるようになってきた・・・(壊
一眼レフ用の50mm F1.4とかに比べれば十分小さいとは思います。

 

28Leica M (typ240) + Noctilux-M 50mm F0.95 ASPH.  ISO400、F0.95

1.5mくらいの距離で被写界深度を見てみる。
幸いにも、距離系連動はバッチリでした。
マグニファイヤーを付けていれば実用上の不満は無いレベルでした・・・。

アポズミクロン75mmは距離系連動が無茶苦茶すぎて、結局使い物にならず返品したんですよ・・・。
調整はドイツ送りの納期3ヶ月とか言われるし、そんなの付き合ってられなかったので・・・。

tomioさんのSummilux 50mmも距離系連動がおかしいらしく、ライカに入院させるそうです。
ルクス50mmは銀座のカスタマーケアで調整できるレンズですので、大事にはならなさそうなのが不幸中の幸いでしょうか・・・。

最近のライカレンズ、性能は良いのですが、品質に関しては相当に酷いです。

 

29Leica M (typ240) + Noctilux-M 50mm F0.95 ASPH.  ISO400、F0.95

居ても立ってもいられないので、家の側でちょっと撮る。
左側のポールの手前から2個めのミラーにピントを合わせていますが、その前後が見事にデフォーカスしてます。
Lux 50mmのF1.4ではこんなふうになりません。

 

30Leica M (typ240) + Noctilux-M 50mm F0.95 ASPH.  ISO400、F0.95

歩道横のガードの一番手前にピントを合わせると、奥の車がボケます。
これは凄い。

 

31Leica M (typ240) + Noctilux-M 50mm F0.95 ASPH.  ISO400、F0.95

開放大口径レンズは色々とありますが、ノクチ0.95の開放のシャープさは尋常じゃないですね。
今まで色々試してますが、どれもコントラストが極端に落ちて、金魚の水槽越しにでもしてとったのか?ってくらい淀んでしまいます。
そういった甘さを殆ど感じさせません。

 

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重量は公称値で約700gあります。
マウントするとカメラが下を向く、とかよく言われていますが、意外とそこまで酷くなかったです。
わりとマウント面側にレンズの重心があるように感じます。
ストラップを斜めがけすれば、レンズホールドせずとも持ち運びできそうです。

 

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お隣のSummicron-M 90mm F2.0 pre ASPH. Silver Chromeさんは重量690gなのですが、ズミクロン90mmのほうがよっぽど重たく感じます。
重心もかなりレンズ先端にあるため、ズミクロン90mmだと手でレンズを支えていないと斜めがけしてもかなりカメラが下を向いてしまいます。

ズミクロン90mmの記事に、ノクチのための筋トレレンズとして最適、とかふざけた事を書いてますが、たしかにズミクロン90mmを良く使う私としてはノクチの重量面での苦痛は相当に軽減されたように思えますw

 

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灰色の箱が税関にて開封されるという最悪な自体になりましたが、そのデメリットを持ってしても国内中古相場より遥かに安く新品が手に入ったので非常に満足しています。
というか、中古でシルバーのノクチ0.95って1回しか見たこと無いんですが・・・。
しかも瞬殺してました・・・。

これまで何本もライカの現行レンズを新品購入していますが、どんどんと組み立て品質が悪くなっているように感じます。
箱や外装には問題が無いのですが、レンズの命とも言えるエレメント周りがあまりに酷い。

レンズ内のチリホコリは当たり前、前玉や後玉のヨゴレ・コーティングのシミ・小さなキズなんかも、公式に「ドイツの出荷基準を満たしているから問題ない」とか言ってしまうレベル。
挙句の果てに、新品なのに距離系連動すら調整されておらずまともに撮影出来ない有様。

ライカは約100年間にわたり、手作業で丁寧につくり上げた確かな品質と信頼を備えたレンズを世に送り出してきました。」とかウェブサイトに書いていますが、品質)笑(ですよ。

確かに性能としては誰しもが認める世界最高水準ですけど、組み立てがあまりに酷くその性能を発揮できないという・・・。
フラッグシップレンズになると国家認定のマイスターが組み立てているそうですが、ドイツの信頼が揺らぎますね。
VWの排ガス規制偽装といい、Made in Germanyの信頼は地に落ちてると思います。

ライカは正直、そんなに大きくない会社です。
にもかかわらず、M、S、T、SL、X、Qとあまりに多くのカメラを販売しすぎですよ。
製造ラインにそのしわ寄せが来てるとしか思えません。

国内もオフィシャルブティックは増やすものの、カスタマーケアを増強する気は一切なし。
完全な拝金主義です。

ライカを買う層って、圧倒的に成金趣味の人らで、本当にレンジファインダーのシステムが好きで愛用してる層は極々少数だと正直感じます。
私は自他ともに認める熱心なライカ愛好家だと思いますが、その層は直接ライカにお金をあまり落とさないですからね・・・。
蔑ろにされてるとしか思えません。

非常に悲しいですが、今のライカの現状はこんなところでしょう。

今回、ライカが世界に誇る最高性能レンズの1つを手に入れましたが、前玉・後玉は使用後のようなヨゴレだらけ、レンズ内部もホコリ多く、黒い糸くずが入っています。
これまでも新品購入のレンズは散々カスタマーケアとやりとりして問題解決してきましたが、流石に疲れて戦意喪失してます。

とあるカメラ関連の神様から「新品のライカレンズ内のホコリは諦めるしか無いですね。距離系連動がまともなだけラッキーでしょう。」とありがたいお言葉を頂き、そう思うしかないかな・・・と、自分を納得させています。

それでもレンジファインダー機が好きですし、ライカも大好きです。
だけど、このままだと本当にライカはダメになるような気がします・・・。

迷走してる、とかよく言われますが、本当に一番大切な品質面は迷走どころか世界最低レベルになっていると言わざるを得ません。中国製以下です。

かつてM4-Pとかの頃に散々叩かれたらしい苦い記憶を思い出して、早く立ち直ってくれ・・・。

 

今まで書かずに耐えていましたが、ノクチ0.95ですらこの体たらくであるという現実に直面したので書きました。
撮れる絵に関しては申し分ないため、今後もガシガシ使って良い写真を撮っていければ、と思います。

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