Leica APO-Telyt-M 135mm F3.4 開封の儀
ライカのアポテリート-M 135mm F3.4を手に入れました。
先代はTele-Elmar 135mm F4.0のフード内蔵タイプでして、そちらは重量510gの3群5枚構成。
テレエルマーpre APOなんて呼ばれたりもします。
こちらのアポテリートは重量450gの4群5枚構成。非球面レンズを使わずにアポクロマート補正を達成しております。
たまに ASPH.が付いた表記を見かけますが、それは間違いです。
前群エレメントのガラスが小さくなったので軽くなっていますし、重心もマウント側に移動しています。
ライカの135mmはどれも最短撮影距離は1.5mとなっています。
フード内蔵タイプテレエルマー 135mmは個体数が少なく結構レアです。
そちらを探していたのですが、中古のテレエルマー135mmフード内蔵タイプよりもお安い価格でアポテリート135mmが売られていたのでゲットズサーしてしまいました。
テレエルマーのF4.0のフィルター径E46から、アポテリートはF3.4のフィルター径E49となっています。
エルマリート135mmみたいにメガネ無しでレンジファインダーを使ってピント合わせ出来る限界的にF3.4となってるような気がしなくもないですw
ノクティルックス50mm F0.95も狂気のレンズですが、こちらはライカで最も扱いづらくて不人気の焦点距離135mmでしかも現行品、ってことで狂気っぷりはノクチ以上かと思います・・・(´ω`;)
フードを引き出すとこんな感じになります。
望遠レンズにしてはちょっと頼りないフードです・・・。
内蔵タイプなのでやむ無しなのでしょうか。
逆光だとフレアーが出やすいので、気になる方は別途φ49の望遠用外付けフードをつけるほうが良いかもしれません。
中古だったのですが、前玉など、エレメント類は無傷でした。
10枚の絞り羽根が奥に見えます。
これはF22で円形になっていますが、F3.4〜16までは星形になってしまいます。
凄く奥の方にある後玉。
汚れたら掃除が大変ですね・・・。
アポテリートの発売は1998年、現在に至るまでに5000本以上は作られているようです(かなり少ないですね)。
ライカM8が発売されると同時に、当時売られていたレンズには6bitコードが付くようになりました。
・・・が、ライカM8はAPS-Hで焦点距離が換算1.33倍相当になるため、135mm枠が省略され、替わりに24mm枠が追加されています。
その関係かアポテリートにはつい最近になるまで6bitコードが付きませんでした。
このレンズも6bitコード無しです。
レンズの手動選択でアポテリートの項目はもちろんありますので、ボディ側でのレンズ設定に困ることはありません。
フロントキャップはお馴染みの使いやすいものです。
新品で純正のフィルターを買うと結構高いのですが、栄のレモン社にお安くE49の中古フィルターがあったのでゲットしました。
今はUVaIIに置き換わっていますが、こちらは旧タイプのガラスとコーティングです。
このアポテリートが製造された時期のパッケージングなので、それもポイント高いかなーとw
最初は手元にあったHAKUBAのフィルターを付けていましたがHAKUBAの文字がデカ過ぎて見栄えが好かないので・・・・。
うん、やっぱり現行レンズには純正の現行デザインのフィルターが似合いますね(´∀`)
手持ちの現行&直近まで現行の、デザインの似たレンズとの比較を。
左から
・Summilux-M 50mm F1.4 ASPH.
・Elmarit-M 90mm F2.8
・APO-Telyt-M 135mm F3.4
となります。
アポテリートがそこまで無茶苦茶大きいわけではないことがわかります。
アポテリートはレンズ名が内蔵フードに書かれているため、銘板の文字がありません。
最近だとアポズミクロンの75mmとか90mmがこのデザインですね。
Leica M Monochrom (typ246)に取り付けたお姿を。
現行ボディに現行レンズってことで、デザインとしてはとてもマッチしているのではないでしょうか。
エルマリート135mmみたいな超弩級サイズ&重さではないので、取り回しはとても楽です。
感覚的にはヘクトール135mmよりも小さいように感じます。
内蔵フードを引き出すと多少長くなりますが、邪魔というほどではありません。
望遠レンズですし、フードはできれば欲しい。
それが内蔵していてワンタッチで出し入れできるのは嬉しい仕様です。
フード自体は軽いので、引き出したからといってカメラがお辞儀してしまうような事は無いです。
レンズが長いので、革ケースも結構な大きさになりますw
持ち運ぶ時はクッション素材のもっと嵩張らないものに包んでおくほうがカメラバッグの容積を圧迫しなくて済むかと思います。
Leica M Monochrom (typ246) + APO-Telyt-M 135mm F3.4
MM246で撮影した唯一のショットがこれです。
まだ手に入れて日が浅いので、本格的にMモノクロームで運用したことが無いです。
Sony α7II + APO-Telyt-M 135mm F3.4
トンボの体に生えている毛のようなものまでしっかりと解像しています。
Sony α7II + APO-Telyt-M 135mm F3.4
花を撮るなら寄りたいところですが、最短が1.5mなので厳しい。
α7IIにmukカメラサービスさんのヘリコイド付きアダプターを付けて撮っています。
Sony α7II + APO-Telyt-M 135mm F3.4
色味なども申し分ないです。
Sony α7II + APO-Telyt-M 135mm F3.4
4隅まで均一に解像してくれます。
アポテリートさん、135mmということで、ライカユーザーで関心を持っている人は少ないかと思います。
ですが、何が何でもレンジファインダーでシステムを完結したくなると手を出さざるをえないですが、殆どの方はヘクトールかテレエルマーの旧タイプで満足できるかと思います。
どうしても、現行レンズの最高な光学系で撮りたい! って人は、迷わずに行っちゃうと良いかと思いますw
やっぱり撮影の幅は広がりますよ(´ω`)
私も娘のポートレートを中心に、色々と使っていきたいと思います。