Som Berthiot Stellor 50mm F3.5 LTM改 開封の儀

      2016/11/06

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昨日の記事で書きました、フランスのSOM BERTHIOT(ソンベルチオ・ソムベルチオ) STELLOR(ステラー) 50mm F3.5を紹介したいと思います。

 

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購入は代官山にありますFoto:Mutoriさんにて。
ムトリさん、前々から気になっているお店で、いつか行ってみたいし、行ったら何か面白いものを買いたいと思っていました。
たまたま見かけたソンベルチオのステラー50mm F3.5さんをその1本として選択しました(´∀`)
まー、一期一会ですね。

 

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そしてそのレンズはこちらになります。
ソンベルチオのレンズだと、ライカスクリューマウント(ライカLマウント、LTM)版が存在しているFLOR(フロール)や、シネ用のCマウントレンズ、CINOR(シノール)が有名です。

こちらのSTELLOR(ステラー)は100mm超の大判用レンズが多いらしく、気軽に使うカメラ用のレンズとしては馴染みもなく名前すら知りませんでした。
調べましたところ、下図(eBayから無断拝借失礼)のような箱型のシネカメラに付属していたレンズのようです。

s-l1600

シネカメラ用のレンズならイメージサークルが小さいのでは・・・?と思うかもしれませんが、こちらのレンズ、フルサイズセンサーをカバーするイメージサークルを持っています。
50mmのSTELLORは数が少ないようで、そのレンズをElmar 50mm F3.5 LTMの鏡筒に移植し距離計連動で取れるように改造された、いわゆるモディファイレンズというオールドレンズ沼の深淵ですw

こういったカメラのレンズって傷だらけ・カビまみれな物が多いですが、今回のレンズはエレメントの状態がとても良いです。
戦前のカメラですので、当然ながらコーティングはありません。

 

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絞り羽根は10枚。
コーティングが無いため、レンズを覗き込んでも反射して絞り羽根が殆ど見えません(´ω`;)

 

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後玉側から。
オールドレンズは絞り羽根が現行のレンズより多いですねえ。

 

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移植先の鏡筒はなんと赤エルマーさん・・・。
最小絞りがF16のレンズだったようです。

 

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Germanyの刻印があるので、海外出荷用のFeet表記のレンズだったのでしょう。

 

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しかも鏡筒番号が1番じゃないですか・・・。
鏡筒番号1は、距離計の無かったライカC型時代の距離計非連動レンズを距離計連動するように改造されたものです(A型・B型はレンズが鏡筒に固定。C型からレンズが交換可能に。D型から距離計を搭載しレンズと連動するようになった。)。
まさか更に改造されてソンベルチオのエレメントが移植されることになるとは当時のライツの人は想像すらしなかったでしょう・・・。

 

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絞りは横のレバーで操作します。
クリックストップ無しで、点がF3.5、F5.6、F8、F11を示しています。
ちゃんと計測して点の位置を決めたそうで。

 

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横から見るとエルマー50mm F3.5 Lマウントっぽく見えますが、よく観察すると実はそのままでは無いことがわかります。

 

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沈胴できそうに見えなくもないですが、出来ません。
デジタルボディで使うのが中心となるので、むしろ誤って沈胴してしまう恐れが無い方がありがたいですw

 

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フィルター用のネジ切りが無いのですが、マルミの24mm径のUVフィルターのネジ部分に細く切ったパーマセルを巻いて・・・

 

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レンズに乗せまして・・・

 

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外側をパーマセルで固定するとフィルター装着が出来てしまいます。
こちら、最初はMutoriの店主さんにやって頂いたのですが、今後自分でも出来るように再現してみましたw

 

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こちら、以前Lomography Minitar-1 32mm F2.8用に買ったけど装着できなかった25mm径のフロントキャップです。

 

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確かに25mmと書いてあります。

 

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何故か24mm径フィルターのフロント側メスネジにハマりました。
リア側オスネジは24mm、フロント側メスネジは25mmのネジ切りになっているんですかね・・・?

 

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M Monochrom (typ246)に装着するとこんな感じになります。

 

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先細りタイプのレンズってデザイン的にあまり好きではないのですが、これはなかなか良いなとw

 

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キワモノレンズ感がハンパないっすねw

 

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エルマー50mm F3.5 LTMと比較すると、エレメント全体がセンサーより遠くに居ますね。

 

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Lマウントのエルマーは最短撮影距離が1mですが、このレンズは1.5mまでしか寄れませんでした。
チョット不便ですけど、何物にも代えがたい写りをするので全然許せます。

 

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25mm→37mmのステップアップリングをカマせればフードをつけたり、EVF前提になりますがクローズアップレンズも取り付けられそうです。
ですが、レンズの先端に色々付けるとぶつけて鏡筒を破壊する可能性が上がるので、前玉保護用のUVフィルターオンリーで運用していこうと思います。
STELLORの距離計連動改造レンズなんて世界中探してもまず無い一品モノに近いレンズですので、取扱は要注意なのです。

 

12Leica M Monochrom (typ246) + Som Berthiot Stellor 50mm F3.5

かなりのキワモノレンズですが、Mモノクロームと組み合わせるとMutoriさんの店頭で試写しただけでもため息が出るような描写でした。

 

14Leica M Monochrom (typ246) + Som Berthiot Stellor 50mm F3.5

大切に使っていきたいと思います(´∀`)

 

試写その1(モノクロ)
試写その2(モノクロ)

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