ブログを始めて13年が経ちました(17年前の大須の写真を添えて)
Sony NEX-7 + Zeiss Vario-Tessar 16-70mm F4.0 T* SEL1670Z (2025年5月1日撮影)
2025年の5月1日で、ブログを始めてから13年が経ちました。ついに14年目です。
現在書店に並んでいる写真ライフ2025年4月号に「忘れないために写真へ残す」ことに重きを置いている、と書きました。
ブログ開始以前は、写真は趣味というわけではなく、前述の通り「記録」に過ぎませんでした。
撮影が楽しくなり、カメラも好きになり、と徐々に熱中していくことで初心を忘れかけていることに文章化することで気が付かされました。
せっかくの13周年なので、過去の「記録」の写真の一部を記事に使おうと思います。
それこそ「記録」として取り続けていたので他にも凄まじい量の写真があり、早めに出していかないと死蔵するなと思ったので、20年前とかのキリが良いタイミングまで待てませんでしたw
撮影に使っていたカメラは富士フィルムのFinePix Z100fdというコンデジです。
2007年の9月29日に発売されたカメラで、私は2008年の2月16日に仙台駅前のヨドバシカメラで購入しました。大学の学部生の頃です。
当時の価格は2万円台後半くらいだったと思います。ゼブラ柄の純正ケースも購入し、それが非常にコンパクトだったので、どこへ行くときもカバンに入れていました。
院進→結婚→就職と愛用し続けて、2011年の5月頃に不動となりました。フロントカバースライドで電源が入らなくなったんですよね・・・。
これまで使用したこの手の電源方式のコンデジはもれなく同様の理由で不動になってます(オリンパス、富士フィルムのふるーいやつ)。
2012年の3月11日にSonyのNEX-5のレンズ2本セットを買いその1ヶ月後くらいにブログを開始して今に至ってます。
こういう年月をハッキリ覚えてるんですが、妻に「どうして正確に覚えられるの?」と時々気味悪がられますw
昨今のオールドコンデジブームで、値段は上昇してますね・・・。
10年前ならハードオフのジャンクカゴに居る子でしょう。
明確な意図を持って使ってるNEX-7も「オールドミラーレス」のハイエンド機としての地位を確立しつつあるのか値段がどんどん上がっています。
完動品の個体数は相当減ってそうですからね・・・。
たしかにそのカメラでしか取れない絵というのはあるので、需要と供給のバランス次第でこうなるのは仕方ないのかなとは思いますが複雑な気分になります。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
さて、写真で過去の大須を振り返りつつ、昨今の思うことなども色々書こうと思います。
こちらは地下鉄鶴舞線の大須観音駅2番出口から出た場所です。サークルKの場所、今は自転車とかロードバイクの中古販売店になっていますね。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
商店街へ。
この頃からタピオカジュースとかあったのか・・・。
今はSeriaになってる場所が当時はコメ兵でした。
このFinePix Z100fd、画素数は約800万画素で3264x2448ピクセルがオリジナルサイズです。
ブログ用にちょっとだけコントラストやホワイトバランスを調整しており、横幅2048ピクセルにリサイズしました。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
パンデミックちょっと前まではシャポーブランはここ大須と名駅にあったのですが、どちらも自粛が続いた間に店舗撤退してしまっていますね。
両店舗、子どもが生まれる前はモーニングで良く行きましたよ。
リサイズしていると画質としてはまあ、見られる絵ですが、等倍で確認すると実はノイズが結構乗っています。
日中のISO100なら大丈夫ですが、ISO200から目立ち始め、ISO400以上はかなり酷い有様です。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
真正面のコメ兵のビルは今と変わらずですね。
この当時はまだカメラ&楽器は写真で見ている方向の後方にあるコメ兵店舗で扱っていました。
今はその場所、コメ兵の呉服関連を扱う店舗になっています。
この写真だと、暗い箇所にノイズが載っているのがお判りいただけるかと思います。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
このキッチントーキョーは私が幼少の頃から知ってる姿ですね。父親と二人で大須に来たとき、食べに連れてきてもらったのとかよく覚えてます。
建屋の老朽化で建て直されて、今は外観が異なります。
奥の靴屋さんも懐かしいなあ・・・。
このカメラ、どんな状況で撮っても絵が滲みがちです。
小さいセンサーで画素ピッチ的に無理してるのと、小型のズームレンズで光学性能が微妙、両方とも無理してるのではと察します。
焦点距離が数ミリでF5.6とかF8まで絞ったら、回折現象で画質は悲しいことになりますからね・・・。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
中京マイコンは2Fのみ今でも存続していますが手前の電機屋さんは無くなってしまいましたね・・・。
大須は電気街!ってイメージはもはや90年代のものなんですよね・・・。
2次元系のお店が増え、パリピ系のお店も増え、外国料理店も増え、と賑やかになってきたら次はコンカフェとか増え始めて結構カオスです。
昨日は大須と栄を散策したのですが、インバウンドな方々で溢れかえっていました。
Z100fdくらいの時代のコンデジって、性能的にはサチり気味で一般向けのお手軽カメラとしての発展の方向性を見失っていたのでは?って感じがしますね。
その後、2010年代にミラーレスが登場して、ライト勢だけどそこそこの画質で取りたい人たちが移行。徐々にフラッグシップ一眼レフを使うようなヘビー層もミラーレスに移行し始めて・・・。
ハイエンド系のデジカメも2010年代で既に画質性能的な限界へ達し、これ以上の発展の方向性を見失ってる状況に見えます。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
割と最近まであったGOODWILLの店舗。ここは今はマンションになってしまいました。
この頃はいろいろな店舗でバルク品と称して真贋怪しげなマウスなどの品が並んでいたのですが、最近はそういったものが山積みになっている光景を見かけることが少なくなりました。
携帯電話を持ってらっしゃる方が映り込んでいますが、まだこの頃は日本でiPhone3Gが発売前ですので、WILLCOMのW-ZERO3を除けばスマホ利用者は皆無に近い状況でしょう。
私はiPhoneは4から使っていますが、当時と比べると今の内蔵カメラ画質は非常に良くなりました。
直近3世代くらいは、AIを使ったデノイジングのせいで気持ち悪いアーティファクトが発生する事があるので逆に劣化したようにも思えますが・・・。
レンズの数がどんどん増えていっていますが、スマホカメラも性能的にサチってる感があります。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
私が一人で大須へ行く際に良く食べてたラーメン屋さんです。
300円とか今では考えられない値段ですね。
ここ、他の飲食店が11:00とか11:30から開始なのに10:30という絶対に混まない時間から開いてるってのがポイント高かったです。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
このお店ではネギラーメンをいつも食べてました。
最後まで店名は判らずでしたね・・・。
「大須ラーメン屋」なのか「家族的」なのか・・・w
この写真はISO800ですがノイズでガッビガビです。
画質をそこまで気にしていなかった当時でもこれはどうしたもんだか、と思っていました。
今になってこのカメラを2万円、3万円出して購入し、この画質を見たときに、それなりに拘りを持って写真を撮影されるであろう購入者の方々はどう感じるのでしょうか・・・。
これも当時のカメラだからこそ出せる「味」っちゃ味なんですけどねえ。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
今は亡き、大須の中公設市場。
私は近所にスーパーマーケットが複数ある環境で育ったので公設市場ってあんまり馴染みがないんですよねえ。
未だに名古屋には公設市場が5つ残っており(うち1つは休業中の模様)、他の公設市場へ行ったこともありますが独特の雰囲気があって楽しいです。
この場所はらしんばんが入っている新しい建物になってしまいました。
昨日もコメ兵の中古カメラのところを見たら、このFinePixと同世代のカメラたちが1万~3万円で売られていました。
身の回りでオールドコンデジ勢が居ないから不明なんですが、世の中的には結構な需要があるって事ですよねえ。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
かつてOAシステムプラザだった建屋がこの当時はアレな映像作品専門店になってます。
以前、何の店舗だったか全然思い出せなかったんですがディープタイピングさんが教えてくれて思い出せました。
この後、アールジュネスになり、今はダイソーになってますね。
以前は、フィルムはプリントした場合に紙が劣化していくので時間の経過を止められないが、デジタル写真は電子データで基本は劣化しないので時間の経過を止められる、と思っていました。
ですが、デジカメの画質が進化したことによって、最新の画質と以前の画質を見比べる事で時間の経過を感じてしまうことがわかりました。
これは個人的に結構なショックだった事案です。写真を見て思い出に耽ることでのタイムトラベルはやっぱり出来ないんですよ。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
この商店街、90年代は天井が無く、雨の日は傘をさす必要がありました。
正確な時期が思い出せないんですが、90年代の末か2000年代初頭に天井が付いたはずです。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
大須の万松寺、当時はこんな雰囲気でした。
今はすごいゴージャスになってて、ある意味エンタメスポット化してますよね。
万松寺はお寺としての価値だけではなく、それ以外の付加価値を地域に提供してる感があります。
デジカメも、もはや撮影専用の機材としては性能十分なので、外装含めた高級路線だったり、VLOG化、ウェアラブルなど画質以外の付加価値を上げてる感ありますね。
ライカはMデジ最初期から唯一無二のRF、クオリティの高い外装と、ある意味時代の先端を行ってたんですかね。カメラ自体もミラーレスですしw
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
この通りもカードゲーム店が出来たりイオシスが出来たり見た目がかなり変わってます。
大須屋ケンが変わらずここにあり続けてくるのはなんか安心ありますw
ライカMデジは絶対に変えられないスタイルでもあるのでそれを守り続けてるだけなのかもしれませんが、国内メーカーのカメラがラグジュアリー路線にシフトした場合に上手くブランディングできるのかなーとか色々思うところはあります。
昨日、フジのGFX100RFを触ってきましたが、シルバー外装の出来が素晴らしかったです。
X100シリーズは割とブレないルックスをしていますが、GFX100RFも一貫性持たせてくれれば魅力出てくるかも・・・と思いました。
今も私はハッセルX1Dを使っていますが、それが手元にない状況でしたらGFX100RF買ってましたね。
中盤ミラーレスの画質は凄まじく、手元に1台は置いておきたい逸品ではあるので。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
大須の招き猫も以前は野ざらしでした。
ここに屋根がついたのは10年くらい前でしょうか。
この当時は地元の商店街感がまだまだ残っていますね。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
本屋さんは金券ショップ兼ブランド中古品店になってしまいました。
左手に見切れてる靴屋さんは今はメイドカフェになってますね。
(しかし、店舗情報を見ると直近に移転したっぽい・・・? 昨日は意識しなかったので店舗がどう変わったか見ておらず。赤門通り店が建設中なのは確認したのですが。)
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
今は無くなってしまったペーパームーン・・・。
らき☆すたの文字列が時代を感じさせます。
FUJIFILM FinePix Z100fd (2008年3月17日撮影)
コムロードも靴屋さんになってしまいましたねえ・・・。
先程のOAシステムプラザしかり、こういったお店を回って価格比較しながら購入検討するのがかつては楽しかったです。
この写真を撮影した2008年時点でも、ネットでおおよその相場と最安店は探すことができる状況にあったので(価格.comはもちろんあった)、PC関連商品の実店舗の優位性って現物が見られる、即持って帰れる事以外は失われてる状況でした。
リアルでなければならない理由がない店舗は今後も存続がどんどん厳しくなるでしょうね・・・。
後釜の靴屋さんは、試着しないと靴のフィット感を確認困難って意味で、リアル店舗である必然性があるんですよねえ。
通販で靴を買うのは、リピート購入でも無い限りは結構なリスクが伴いますので。
Sony NEX-7 + Zeiss Vario-Tessar 16-70mm F4.0 T* SEL1670Z (2025年5月1日撮影)
名古屋の町中でも特に店舗の入れ替わりが激しい大須ですが、写真を見返してみると変化が多い場所、変化無く変わらぬ場所、両方あるなと思いました。
ただ、地元の商店街から観光客向けの街への変化は続いており、時流に則った生存戦略を感じます。
私のブログも一度だけブログシステムをWordpressに移行する大変化がありましたが、基本運営スタイルは変わらずです。
子どもが二人になり、ブログの記事更新に割ける時間も減り気味なんですが、何か方向転換、必要なんですかねえ・・・。
SNSは更新が楽ですが、他者様のプラットフォームってことで、いつひっくり返されたりサ終されるかわからないのでそちらを主軸に、っていうのは嫌なんですよ。
WEBそのものがオワコン化しつつありますが、自前インフラでWEBサイトを自立運営するってスタンスは譲りたくない。
最近の学生さんは就活の情報すらX(旧Twitter)やInstagramで集めるらしいですし(企業公式もありますし口コミもあるから当然っちゃ当然なんですが)、個人ブログの存在価値とは・・・?ってのは最近色々思います。
自前インフラ、と言いつつも、結局Google検索のアルゴリズムの手のひらで踊らされてる時点でプラットフォーマーから逃れられて無くはあるのですが・・・。
昨今のインターネット、色々思うところはありますが、とりあず現状は古き良きのスタイルを継承しつつ、運営を続けていこうと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。