Leica Elmarit-M 90mm F2.8 Silver Chrome (フード内蔵) 11808

      2016/04/14

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妻が妊娠して、子供がちゃんと生まれることが濃厚になってきてから、子供のポートレート撮影用のレンズが無いとなぁ・・・と考えてました。
 
これまでライカ用の90mmのレンズは、初代Elmar 90mm F4.0 M、沈胴Elmar 90mm F4.0 M、M-Rokkor 90mm F4.0とを使ってきました。
どれもテッサータイプの3群4枚です。エルマーは写りは悪くないものの、コーティングが古いので発色はイマイチ。Mロッコールもそこそこ古いので、エルマーほどではないものの、デジタル向きの発色をしているとは言えないような感じ。
色味は彩度を弄ればなんとかなりますが、シャープ感とか、悪くは無いけど特別良くもないという、どこまでいってもエルマーな感じで使い込むには至りませんでした。
 
古いエルマリートも良いとは言われるものの、そこそこ高いし、コーティングも古いからどうもなあ、見た目もなあ・・・ってことで90mmという焦点距離は疎遠でした。
 
いざ使い込める90mmレンズは無いか、となると、やっぱり現行レンズに目が行きます。
現行のライカの90mmレンズはAPO-Summicron F2.0とSummarit F2.4。
Summarit F2.5はディスコンに、今回購入したElmarit最終型も2008年にディスコン、APOでないSummicronは1998年にディスコンと選択肢が少ない。
 
APO-Summicronはデカすぎる・高すぎるで無理。シルバー鏡筒も限定ボディに付属のしかない。
 
※2015年9月2日追記 真鍮製シルバー鏡筒も極少数ながら売られていた模様
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Summarit F2.4はシルバー鏡筒はあるものの、ピントヘリコイドに滑り止めでゴムが使われているのが気に入らない。廉価レンズという位置づけもあり、付属のポーチからエントリー感プンプンで嫌。鏡筒の文字フォント・刻印もこれだけ他と違って明らかに差別化されてて嫌。
ということで直近でディスコンになったSummicronかElmaritへ(Summarit F2.5はゴム&シルバー無しでout of 眼中)。
Summicronは比較的流通してて値段も安めなものの、あまりシャープではないとか、ハイライトに紫色の偽色が出るとかいう情報が。(※2015年9月2日追記 ズミクロン90mm pre ASPH. 入手しましたが開放から恐ろしくシャープです。ボケが滲み始めた際にハイライトに偽色が出ますね。)
シルバー鏡筒になると684gもあり、しかも大口径なんであまりに巨大・・・。
Leitz銘とLeica銘があり、どちらもMade in Canadaなのも嫌(Canada系レンズが個人的に好きでない・・・)。
Elmaritは黒鏡筒は比較的流通あるものの、シルバー鏡筒が凄く少ない。開放からシャープでパープルフリンジも無い。
鏡筒デザインがルックス的に一番好きなSummilux 50mm F1.4 ASPH.に酷似してる。
シルバーでもギリギリ500g代(560g)、サイズもSummicronほど仰々しくない。
ってことでElmaritのシルバー鏡筒を探してました。
これが無いんですよ。eBayには常に出てますがシルバー鏡筒のSummicronより高かったりする有り様。
狙い始めてからヤフオクへの出品は1回だけ。デッドストック品で値段爆上がりでスルー。
あー、諦めてeBayかなーって思ってたら関東カメラサービスさんに委託品が出ました。しかも相場より安め。
tomioさんにも相談し、関東カメラサービスさんにも電話で状態を問い合わせ、2週間ほど悩んで結局お迎えすることになりました。
このElmarit 90mm F2.8の最終型は3rdで、初代が普通のElmarit、2世代目がTele-Elmarit、んでこいつに進化してラインナップから消えました。
製造は1990年~2008年、M8にクロスしてる時期があるので6bitコード付きもありますが今回購入したのは1997年製なんでnon bitです。
11807が黒のアルマイト鏡筒、11808がシルバーの真鍮鏡筒、11899がチタンコーティングのアルマイト鏡筒でこれだけ限定品になります。
黒とチタンが410g、シルバーが560g、やっぱ真鍮鏡筒は重たいすね・・・。
個人的には重たいレンズ好きです。
 
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さて、前置きが長くなりました。
箱は無いものの、純正のシルバーUVaフィルターと、純正フロントキャップ、Leitz時代の古いリアキャップが着いていました。
なんでリアキャップが古いんだ、と思ってたんですが、現行の分厚いリアキャップを付けると、フィルター分だけ長さが伸びて革ケースに入らなくなるからなんだと手元に届いてわかりました。
そこそこ使い込まれた感がありましたが清掃したらすごく綺麗になりました。
ちゃんと使われていただけあって、恐らくノーメンテでしょうが17年を経ても曇りもなく良いレンズ状態です。
電話で状態を聞いた時に「内部に点々でクモリのようなものが見えますね」って言われたんですけど、レンズ後玉に着いた汚れだと手元に来てわかりました。
後玉が鏡筒のかなり奥にあって掃除できないのでまあ仕方ないかなと。
17年選手なんでいつかOHにだしたほうがいいなと思ってます。
 
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裏面にはLENS MADE IN GERMANYの刻印。
これがSummicronですとMade in Canadaって書いてあるんですよ・・・。
 
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外見や長さの似ているレンズとの比較。
左からElmarit-M 90mm F2.8、Summilux 50mm F1.4 ASPH.(現行品)、Carl Zeiss Biogon 21mm F2.8 ZMです。
Summilux 50mm F1.4 ASPH.の鏡筒に酷似してることがよくお分かりいただけるかと思います。
マウントからほぼ垂直にレンズが伸びて、先すぼみでもなく、広がるでもなく、スリムで良いルックスしています。
ただ、鏡筒の作りは現行のズミルックス50mmのほうが良いですね。ルクスはネジの露出が最小限で、分解するときはどこから手を付けて良いのかわからないような凄い精巧な造りをしているのが一目見てわかる。
エルマリートはネジの露出が多い、絞りリングのカチカチ感もルクスより明らかにカタカタしてる。
真鍮の鏡筒の仕上げも微妙に違います。エルマリートのほうがきめ細かいスベスベ、ルクスのほうが凹凸がもう少し大きい感じ。どちらのほうが高級感があるかとは言えない甲乙付けがたい風貌です。
よく使うBiogon 21mmと比較しても特別長いレンズではないことがわかります。
っていうかビオゴン長すぎじゃね?w
レトロフォーカス系の設計してるからなんでしょうが・・・・。
昔ながらの完全対称系のC-Biogonは像面側テレセントリック性があんまり良くなくて、M9系やM240系だとパープルフリンジが出て周辺減光も大きいです。
こいつはそういうの無いです。
 
銘板はなぜか銀色をしております。たしかSummicronのpre APO-ASPH.も銘板がシルバーだったような・・・。
(※2015年9月2日追記 ズミクロン90mm pre ASPH. は黒色でした。)
 
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M240に取り付けたお姿。
ズミルックスがちょっと長くなったかな、って程度で取り回しはとても良さそう。
見た目的にも満足。
 
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内蔵フードを伸ばした状態。
ズミルックスの内蔵フードと違って、回してもロックがかからず、押し込むとすぐに引っ込みます。
私はフードを実用性より見た目の問題としてつけてるだけなんで、エルマリートを使う時はフードを伸ばすことは無いだろうなあ。
 
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別角度から。
ちょっと望遠っぽい雰囲気が出ますね。
フードが仰々しいビオゴン21mmのほうがよっぽど望遠レンズに見えますw
 
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ISO 800、SS 1/125、F4.0 露出だけちょっと弄って他はストレート
 
90mmですとさすがに手ブレが気になるので屋内で軽く試写ってわけにもいかないですね。
とてもシャープでコントラストの高い写りだとおもいます。
 
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ISO 800、SS 1/125、F2.8 露出だけちょっと弄って他はストレート
被写界深度薄っす!
距離系連動はバッチリで狙ったところにピークが来てくれています。
ピント位置はシャープで、ボケも滑らかですね。
 
明日はこのエルマリート90mmだけで試写してこようと思います。
そしてヤフオクへ不要レンズをドナドナする作業にかかります・・・(´д`;)
 

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