Leica Summicron-M 90mm F2.0 pre ASPH. Silver Chrome 11137 フード内蔵

      2025/11/22

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入手してからずっと秘蔵っ子だったレンズをやっとまともに試写できたのでご紹介。
ズミクロン90mm F2.0 の、非球面レンズ化する前のシルバークロームモデルです。

このタイプは巨大&ヘビーな初代からすると2世代目。
フィルター径がE49のものが1980~1981年に製造され、鏡筒デザインが変更されフィルター径がE55になったこいつが1981~1998年まで製造されて、アポズミクロンに置き換わりました。
ズミクロン90mmシリーズ全体として考えると、3世代目で、Rマウント用のズミクロン90mmが2世代目となるようで。
この辺りのカウントは国によっても色々違うので難しいですね(´д`;)
日本ではこれが2世代目、アポが3世代目でしょう。

ブラックアルマイトが型番11136で重量が475g、
シルバークロームが型番11137で重量が690gです。
アポズミクロンと違って、このpre ASPH.のズミクロン90mmにはチタンモデルは無いようです。

初代ズミクロン90mmは重い!デカイ!と言われますが、実は635gしかなく、この2世代目のシルバークロームのほうが重たいのです。
Noctilux 50mm F0.95が700gですので、ノクチを買う前に筋トレがしたいならこのズミクロン90mmシルバークロームはうってつけですw

初代ズミクロン50mmを設計したウォルターマンドラー博士の最後のレンズがこの2世代目ズミクロン90mmになります。

 

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それでは細部を見ていきましょう。

アポズミクロンになると銘板に文字が無くなり、内臓フードにレンズ名が刻印されています。
こいつはなんとか刻印が付いていますがライカレンズにしてはとても小さな文字サイズです。
製造時期によりLEITZ銘のものとLEICA銘のものがあるようです。

レンズエレメントも鏡筒も極上でして、箱はやや傷んでいましたが、レンズそのものは使った痕跡がありません。
恐らくデッドストック品だと思いますが、クモリもヘリコイドの異常もありませんでした。

レンズ構成は4群5枚です。
エルマリート90mm最終型は4群4枚でしたが、Mマウントレンズでも90mmになると比較的レンズ構成は単純になってますねえ。

Mマウントレンズとしては異常に巨大な前玉ですね。

 

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絞り羽根は11枚。
初代ズミクロン90mmほどの綺麗な円形はしていませんが、羽根の枚数が違うので仕方ないですね・・・。
絞りは現行レンズと同じく1/2段ずつのクリックです。

 

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フィルターは純正のシルバークロームUVaフィルターのE55 13374を付けています。
このフィルターがまた重たいんですよ・・・。枠も重い、ガラスも大きくて重たいで50gは有ると思います。

 

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内臓フードを引っ込めたお姿。
最短距離は1mです。
F2.0で1mだとピント面は薄々なんで、70cmにしても実用性は低いでしょう・・・。

ピントリングは、じっくりとピント合わせが出来るようにやや重めです。
エルマリート最終型と同じ感触です。

絞りリングはややスカスカした感じ。
エルマリート最終型はかなりカタカタとするので感触が全然違います。

 

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フードを伸ばしたお姿。長いですね・・・。
伸ばさなければ90mmフレームに干渉することはありませんが、全開まで伸ばすとややフレームがケラれます。
エルマリート最終型もそうでしたが、フードを出さなくてもフレアやゴーストは殆ど出ません。
その辺りの対策はものすごく良く出来ています。

 

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カナダ製なので LENS MADE IN CANADAです・・・。

 

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ここからはイエネコカメラで取った写真で。
M240に取り付けたお姿。
デカイですね・・・。
M240は約680gの重さなので、レンズやらアクセサリやら全部合わせると1.5kgくらいの重さになります・・・。
丸1日この組み合わせでぶら下げていると幅広のストラップでも肩が痛くなってきます。

 

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似たような焦点距離のレンズの比較を。
左から
Jupiter-9 85mm F2.0 L
Summicron-M 90mm F2.0 M
Elmarit-M 90mm F2.8 M
となります。

 

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上から。

 

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左がJupiter、右がSummicronです。

 

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左がSummicron、右がElmaritです。

 

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Elmarit90mmとの比較。
エルマリートはまっすぐ伸びていますが、ズミクロンはレンズ先端に向かって広がっています。

 

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正面からの比較。
エルマリートは銘板が銀色ですね。

 

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エルマリートはなんで銀色なんでしょうね・・・?

 

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サイズ感はズミクロンよりもエルマリートのほうがJupiterに近いです。

 

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tomioさんのM240にエルマリートを、私のM240にズミクロンを付けてみて比較です。

 

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どちらもなかなかカッコイイです。

先に結論を書きますと、エルマリートはシャープネスもコントラストもボケも優秀です。
ズミクロンもシャープネスとコントラストは優秀ですが、ボケにやや癖があります。
あと、大きなボケとハイライトが重なると偽色が発生します。

パーフェクトが良いならばエルマリート、癖を楽しめるならズミクロン、となるのでしょうか。
私はどちらも好きなんで、1つに絞ることは出来無さそうです。

試写その1
試写その2
Elmarit-M 90mm F2.8 フード内蔵 最終型 シルバークローム
Elmarit-M 90mm F2.8 フード内蔵 最終型 ブラック

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