Konishiroku Hexar 50mm F3.5 Lマウント

   

小西六写真工業のヘキサー50mm F3.5を手に入れました。
今やコニカミノルタがかつてカメラやレンズを作っていた、って事を知らない人のほうが増えてきていそうな気もしますが、コニカとミノルタが合併する前のコニカの前身が小西六写真工業です。
私も写真をまともに撮るようになったのが2012年以降なので、コニカがかつてフィルムやカメラを出していたってのはうっすら記憶にある程度な人です(´ω`;)

 

小西六のレンズですと、高級路線なヘキサノンのほうが有名かと思います。
Mマウントのヘキサノンはよく見かけますね。
これは3群4枚のテッサータイプ、エルマーを真似した国産レンズの一種です。

 

エルマーは絞り羽の操作を前玉の周りにあるノブで行うのですが、その操作感が他のライカレンズと違うため、その不慣れで好きになれないって人も居るかもしれません。
私もエルマーは何本も手に入れて使ってきていますが、レンズを覗き込んで絞りを操作するのはしんどいなぁ、と思うこともありました。
このレンズは一般的なレンズの位置に絞りリングがあるので、操作がしやすいです。
絞り羽は10枚、これは一番絞ったF22の状態です。

 

フィルターはエルマー50mmのものがそのまま装着出来ました。ケラレが発生することもありません。
この他にも銘板の外側に普通にねじ切りしてあるため、そこにもフィルター装着することが可能ですし、ライツの被せタイプのフィルターも取り付けられるようです。
レンズ全長の見た目が長くなるのが嫌なので、このマルミの19mmフィルターで良いかなーと(´ω`)

 

1955年から1956年頃に製造されたレンズのようですが、正確な製造年はわかりませんでした。
でもまあ、製造されて65年近いレンズがこうやって最新のデジタルカメラで使えるというのは凄いことです。
しかもこれだけキレイな状態で残っているという・・・。
赤の矢印の順番に回すと沈胴出来ます、という矢印が刻まれていますが、沈胴機構のロックがかかっているかの確認は出来ませんw
レンズ全長がかなり短いのでMデジでも沈胴させられますが、ホコリをボディ内に押し込むのが怖いので、沈胴はさせない派です。
沈胴させなくても、現行レンズに比べると遥かにコンパクトですからねえ。

 

国産レンズですが距離はフィート表記です。
ピントノブとかの雰囲気はエルマーにそっくりですねえ。

 

数字は丁寧に彫られています。
左側の5.6の隣にある赤い●は赤外線撮影時のピント指標かと思います。

 

このタイプのピントノブはL/Mリングに干渉して無限遠が出なかったり、ボディーケースに干渉したりといった事が起きます。
RayqualさんのL/Mリングとライカ純正のM10用ボディケースであれば何も問題なしです(´ω`)

 

ピントリングを回すと絞りリングも一緒に回っていってしまうのですが、絞りの値は2箇所に書いてあるのでカメラの上から覗くだけで絞りリングの操作が出来ます。
本家エルマーよりちょっとだけレンズ全長が長いですが、使い勝手は向上してます。
写りに関しても、50年台のレンズにしては発色が良くボケの暴れ方とかもなかなかに好みで、携帯性と相まってかなりのお気に入りレンズになってますw
ここ3週間ほどはこのHexarを付けっぱなしの状態です。

 

そしてこのM10に着けた時の見た目のカッコよさもタマランですね(´ω`)
現行レンズは当然似合うとして、クラシックなレンズでも全く違和感がないということで、この辺りは他のミラーレスカメラに対するライカの優位性の一つかと思います。
もちろん距離系連動のメリットもうけられますし(´∀`)

ということで、早速試写をしてきましたので、その結果は下記の記事にて!

試写その1
試写その2
Hexar 50mm F3.5

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