EXAKTA 66 MOD1 + Carl Zeiss Jena Biometar 80mm F2.8 P6マウント 開封の儀

      2016/09/30

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超マニアックなカメラを手に入れました。
エクサクタ(エギザクタ・エグザクタ)66というペンタコンシックスマウントのカメラです。
エクサクタというと、エクサクタマウント(トプコンの一部機種も採用)の135フィルムの一眼レフカメラを想像する方が殆どだと思うのですが、これはペンタコンシックスマウントです。
1938年頃に発売されたエクサクタ6x6ともまた違うカメラです。
ややこしい・・・。

エクサクタは、旧東ドイツのドレスデンにあったイハゲー(Ihagee)という会社のブランドなのですが、イハゲーは1970年に国策でペンタコン人民公社に吸収されています。
このカメラは1984年のフォトキナでペンタコン人民公社から発表されました。
だからといって、本家ペンタコンシックス(Pentacon Six TL)の製造と入れ替わったわけでもなく、平行して製造されていたようです。
公表されている資料が不正確で、何台作られたのか、最古・最新のシリアルナンバーはいくつなのか、といった事は未だよくわかっていないそうです・・・。
このEXAKTA66も初代、MOD 2、MOD 3とシリアルナンバーがクロスしており、MOD2は1989年から製造された"だろう"レベルの状態です(´ω`;)
最終的に、MOD3で2000年まで製造が続きました。

ペンタコンシックスはフィルムのコマ被りの問題を筆頭に、機械的なトラブルが多く報告さており、このエクサクタ66もその脆弱性を全てはらんでいますw
外装は変わったけど、中身はペンタコンシックスの問題がそのまま・・・。

でもこの見た目に一目惚れしてしまいました。
何よりデカイのは、このカメラシステムの標準レンズが、私の大好きなシュナイダー(Schneider)のクセノタール(Xenotar) 80mm F2.8なんですよ!!!
クセノタールを標準レンズとして使うにはローライフレックス系を買うしかないのか、と思ってました・・・。
世の中にはペンタコンシックスマウントのレンズをハッセルマウントに変換したり、ブロニカのマウントに変換するアダプターもあるそうで、その気になれば中望遠となってしまいますがデジタルカメラでも使えるという・・・。
胸が熱くなりますね・・・w

今回は残念ながら、クセノタール 80mm F2.8ではなく、カールツァイスイエナのビオメター(Biometar) 80mm F2.8(レンズ構成はクセノタールと同じ)付きだったんですが、頑張ってクセノタールを探して手に入れたいと思います。
ただ、かなりのレア玉なんで、eBayにも殆ど無くて、あっても高いという・・・orz

中版カメラが欲しい・・・と思っていた所にこのボディに出会い、ペンタコンシックスマウントを調べていくと魅力的なレンズ群が・・・。
ボディはただの暗箱だし、EXAKTA66よりは安く手に入るペンタコンシックスTLでも良いかな・・・とか思ったのですが、見た目が強烈なこの子が忘れられず、1ヶ月以上悩んで買いました。

折角クセノタールを手に入れた時に、ボディがペンタコンシックスではルックス的にガッカリ・・・ってのもありますし。
それに、国内じゃこのカメラ、探してもそうそう手に入るもんでも無いと思います(´д`;)
これを逃したら、次に出会う時には120フィルムの生産が終わってたりする可能性も否定は出来ないんですよね・・・現状のフィルム事情だと・・・。

ペンタコンシックスに関する情報はpentaconsix.comさんに詳しく纏められています。
おそらくペンタコンシックスマウントに関連するサイトとしては最も情報量が多いのでは。
詳しく知りたい方は是非上記のサイトも読んでみてください(´∀`)

 

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前置きがメチャクチャ長くなりましたがボディを見ていきましょう。
なんだこれ???感がパない面構えをしていますw

 

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TTL露出計付きプリズムファインダーも純正で用意されているのですが、購入したものはウェストレベルファインダー付きでした。
左右反転したウェストレベルファインダーでお辞儀して撮りたかったのでこちらのファインダー付属で良かったです。
ウェストレベルファインダー単体を探すとか絶対無理そうですし・・・。

 

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ファインダー周りの素材はどうもプラスチック製のようです。
ですが表面の仕上げもしっかりしており、作りも良いので全然気になりません。

 

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ルーペを上げますとこんな感じに。
余計な光が入り込まないようにしっかりと囲まれてくれるのは凄い!
さすが発売当初は20万円くらいした機種なだけはあります。

 

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横からみるとこんな感じです。
ローライフレックスのF型みたいにワンタッチで折りたたむことが出来るので使い勝手が良いです。
パーツをパタパタと1つずつ畳まないといけないウェストレベルファインダーって、使ってて疲れるんですよね(´ω`;)

 

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これがまた、なかなかに明るくて良いファインダーなんですよ・・・。

 

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iPhone6 plusのカメラを押し当てて撮ってみました。
本家ペンタコンシックスTLのファインダーは四隅がかなり暗くなるようですが、このファインダーは四隅の暗さがそこまで気になりません。
流石にハッセルブラッドと同時に見比べると暗い・・・って思いますけど(お店で503CXiと見比べましたw)、日中屋外でこのカメラだけで使っていれば十分に気分が高揚する出来のファインダーです。

 

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シャッタースピードダイヤルを。
ストロボ同調速度が1/25なのがこのカメラの不評だった所だそうで・・・。
流石に手持ちが厳しいラインのSSですよね・・・。
私はストロボ使わないからどうでも良いんですが・・・。

MOD2からはストロボ同調速度が1/30になっています。

 

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巻き上げレバー周りを。
巻き上げ軸の丸い所にMOD2とかMOD3とか書いてあるのがマイナーチェンジ版ですが、こちらは表記無しなので初代です。
巻き上げレバーは巻いた所までで止まり、巻き上げきると元の位置に戻ります。
この、元の位置に戻る時に手を離すと内部でフィルムが滑ってコマ被りの原因になるようで・・・。
120フィルムはパーフォレーションが無いですから仕方ないですね・・・。
昔よりも紙の厚みが薄くなってるのも原因らしいです。

パックマンみたいな形の所も巻き上げ時に動きまして、ここで撮影コマ数に対する巻き上げ量を制御してるみたいです。
ペンタコンシックス系の脆弱性そのものが露出してるというw
この機構、外に出す必要ってあるんですかね・・・?(´ω`;)

シャッターボタンに見える突起も操作部分ではなく、何か内部的な構造が外側に出るのでそれを覆っているだけというw

レバーのところにある金属の操作できそうな箇所も何に使うのか不明です・・・。

この辺りに問題の有る機構が含まれているのですが、ドイツのカメラ店が改善する改造をやってくれているみたいです。

 

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シャッターボタンはストラップ取付金具の側にあります。
このストラップ取付金具部分はゆりかご(Cradle)と呼ばれており、どうも取り外しが可能らしいのですが、外し方がわかりません・・・。
ストラップを付けて運用するので外し方が分からなくても問題は無いのですが。

レンズマウント付近の金属レバーは絞り込みプレビューに使うものです。

 

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グリップ部分や背面、底面はゴムが貼り付けてあります。
劣化が心配な素材ですが、ペタ付いたりとか一切しません。
良い状態で残っててくれてます。

 

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底面を。
両側の足に当たる部分は、フィルム送り時に回転しますし、スプール取り外しの時は引っ張ることになります。
さり気なくExaktaって書いてありますね。

ゆりかご部分に三脚座がありますが、ここを回すとゆりかごを外すことが出来そうな感じがします。

 

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ゆりかごに金属棒が付いており、そこに幅広のストラップを取り付けることが出来ます。
本家ペンタコンシックスはハッセルブラッドの金具が使えるのですが、ハッセル用金具って高いので、汎用的な幅広紐が使えるのはありがたいです。

 

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プリズムファインダーが使える、ってことで当然ファインダーは脱着可能です。
下の方に見えるのは露出計用の接点です。
スクリーンも交換可能で、少数生産のマニアックな物があるようですが、私はこのままで良いかなーと。
スプリット+マイクロプリズム+マットの構成になってました。

 

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後から貼り付けられた注意書きが笑えますw
巻き上げさえ丁寧にやっていれば、コマ被りは起きなさそうなのをイエネコカメラでテスト用のフィルムを使って確認しています。
丁寧に、丁寧に巻き上げを行おうと思います(´ω`)

 

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220フィルムにも対応してますが、もはや手に入るの?レベルなので切換することは一生無さそう・・・。
シャッター幕はとても綺麗でした。

 

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レンズはカールツァイスイエナのビオメター 80mm F2.8 MCが付いてました。
MCの文字が赤色だと1つ前の世代で、白色だと最新になります。
TとかT*じゃ無いんですよねぇ・・・w

 

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1年前にボディと共にレンズもOHされておりとても綺麗で動作も正常でした。
キズとかも無くて安心です(´ω`)

頑張ってクセノタールを探すぞー!

 

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レンズマウントはペンタコンシックスマウントなんですが、CanonのFDマウントみたいなスピゴットマウントです。
時計回りにリングを回すとレンズロックが外れます。

下に見えるのはセルフタイマーなのですが、最初に触った時はここが不良でした。
購入前に修理してもらっています。
まあ・・・使わないんですけどね・・・・w

でも、どこかにカメラを置いて、ピント合わせておいて、家族の集合写真を撮ったり、とかするのも楽しいのかもなーと。

 

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ストラップは発売当時の物と思わしき純正品が付いていました。

 

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どうもこの革の肩パッドが滑りやすいらしく、pentaconsix.comさんでは良くない、と書かれていました。
私は首掛けで使う予定なので、肩掛けしたときの滑りとかあんまり関係ないからこれで良いかな〜と。

フィルムは大好きなエクター100を中心に使っていきたいな(´ω`)
ローライ使ってた頃の4倍のお値段になってしまいましたが・・・(´д⊂)

 

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1年前にボディとレンズがOHされた状態で販売され、その修理票付きで元のお店が買い取ったそうで。
今回私が出会い、セルフタイマーの不良を見つけたので修理してもらっています。
他に異常は感じなかったのですが、点検でも正常だったようで何よりです。

 

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エクサクタ66は6x6ですが、6x7のバケペンさんと並べて比較してみる。
こうやって見るとPentax67もそこまでデカイとは思わないんですが・・・レンズとプリズムがメチャ重たいです(´ω`;)

エクサクタ66は軽くて良いです。

んで、試写は・・・?って言われそうですが、仕事忙しすぎて今日もお仕事だったのでまだ使えていません(´д⊂)
9月中旬頃まではメッチャクチャ忙しいので、まだまだ使えるのは先になりそうな感じです・・・。

 

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じつはこんなものとか増えてまして・・・

 

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記事を書きたいのですが、時間が無い状態です・・・。
そもそもまだ使えておりませんw

 

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あとこんな銀のM42タクマーレンズとか・・・

 

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降りかかる火の粉は払わねばならぬようなフラッシュとか・・・。

ひとまず仕事と家庭が最優先なので、後々紹介できればなーと思います。

明日明後日は妻&娘と京都旅行してきますヽ(゚∀゚)ノ

 

試写結果はこちら

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