Carl Zeiss Biogon T* 2.8/28 ZM と 2.8/21 ZM

      2019/01/02

ビオゴン28mmをコシナに修理に出していまして、戻ってきました。

 

ピントリングがやたらと重たく、鏡胴内でスレる音がするため怖いなということでコシナに直送。保証書を付けて置いたら無料でやっていただけました!
せっかくなので手持ちのレンズとサイズの比較をしたいとおもいます。
左から、ビオゴン21mm F2.8 ZM、ビオゴン28mm F2.8 ZM、ズミクロン35mm F2.0 ASPH.です。
並び順同様。焦点距離の一番短い21mmが一番長く、35mmが一番短いw
それぞれ、フードを外し、フィルターだけ装着した状態。
鏡胴の長さも焦点距離と逆ですね・・・。やはりズミクロンは非球面なのが効いてるんだと思います。
ほぼ真上から。
今日修理から戻ってきまして、実家に届けてもらったんですが、受け取った父親が、「ライカ用レンズをコシナに修理に出すとか驚いた」とか言ってました。
父親世代のコシナのイメージは安かろう悪かろうレンズみたいですねえ・・・。「ライカ判フィルム用のコシナレンズを買ったらデフォで四隅がケラレるようなのがあった」とか言ってました・・・・。
時代も変わり、フォクトレンダー・カールツァイス名義の物を扱いニッチな所を攻めるようになって、コシナも凄くなったんだよ、と説明しておきましたw
実際、ウルトラワイドヘリアーもそうですし、このビオゴンも凄く良く写ります。
21mm、28mm共に恐ろしくシャープでハイコントラストです。ライカレンズは35mmまでしかもってませんが、被写界深度の深さとかそういう問題をさしおいてビオゴンの絵はシャープです。
コントラストもすさまじく高くてびっくりします。
ズミクロン35mmのASPH.もシャープさがウリですけど、どことなく優しさが残ります。
ビオゴンはもう、バッキバキです。
ズミクロン35mm ASPH.は四隅も流れず綺麗、前ボケ・後ろボケもクセが無くスムーズ。
ビオゴンは周辺が若干流れます。後ろボケがやや二重ボケっぽいかなーって感じもしますが、なめらか。
球面と非球面の差でしょうか。
35mm未満の焦点距離のライカレンズは、エルマリート28mm ASPH.はともかく、それ以外は法外な値段なので、このツァイスレンズは候補として二重丸だとおもいます。
安かろう悪かろうなんて事は一切ないです。優秀すぎます。むしろライカが高すぎます。
フード(ツァイスの呼び方だとレンズシェード)の取り付け方もライカより優れていて、バヨネット式の脱着楽ちんな構造です。ライカのフードは脱着がめんどくさい・・・。
ライカを使うからにはライカレンズで撮らなくては、とか意気込んでたライカ購入当初でしたが、今ではかなりのツァイスレンズファンです。
生産が追いつかないくらいの人気レンズみたいですし、当分ディスコンは無いと思いますので、時間をかけて各焦点距離のツァイスレンズもそろえてみたいな、とか思います。
でも、1画角1レンズにしておかないとそれこそ沼なんですよね・・・。
50mmの、写りにクセのあるオールドライカレンズが1個欲しいな、と思ってますが、なかなか良い物に巡り会いません。Lマウント系のやつですね。
市場にはモノがあふれてるので、これもいつか1個くらい欲しいです。
現行レンズはとても優秀で、いかなる状況でもベストの絵で撮れますが、オールドの、特定の条件でもの凄く味のある絵が撮れる、ってのも楽しいんですよね。
沼が深すぎる・・・・。金が無限にあったらレンズ全て欲しいです・・・orz

 - カメラ・機材, レンズ