究極の沈胴Summicron 50mm F2.0 L

      2016/04/14

究極なのである。何がと言うと状態です。箱こそないものの、外装無傷、前玉後玉無傷。バルサム切れやコーティングの劣化無し。言うことなしです。オーバーホール済みでグリスも全て新品交換済み。
このとおり、絞り羽もすごく綺麗。
私が初めて購入したライカ用レンズ、というかカメラの交換レンズ自体でもなんですが、それはMマウントの沈胴ズミクロンでした。
全くの無知で何もわからず買ったものの、偶然ですが結果としてかなり状態の良いもので外装は多少キズがあるもののレンズエレメントもほぼ無傷で素晴らしいレンズでした。今は別の方に譲ってしまい手元にありません。
ライカIIIcを手に入れて、LマウントのレンズとしてはJupiter-8 50mm F2.0(ツァイスゾナーのコピー)を付けていました。
でもなんというか、やっぱりバルナックにはライカの沈胴レンズが似合うよな・・・カッコイイよなという思いは頭をよぎり続け・・・。
Lマウントの50mm沈胴式レンズはエルマー、ズマール、ズミタール、ズミクロンの4種。
エルマーは状態の良いものでもエルマーらしい、コントラスト浅めの、強いて高いとも言えない解像度。
ズマールはもんわりふわふわのソフトフォーカスレンズかよ的な写り。
ズミタールはズミクロンに肉薄するコントラスト・解像度。
Lマウントで状態の良い50mmレンズ、できれば個性的なのを、と半年近くグルメしまくって何個も記事を投稿させていただきましたが結局たどり着いたアンサーはこの沈ズミでしたorz
個性的、っていうよりは優等生レンズですね・・・。強いて個性を言えばF4.0以上に絞った際のアホみたいな解像度の高さです。
このレンズ、ヒダカヤさんにあったアレです。名古屋にお住まいの人で割りとその手の店を回ってればわかるひとはわかるかな。
1年半くらい前にヒダカヤさんで固定鏡胴前期型ズミクロン50mmの極上がありまして、それこそライカM8の中古が買えるような金額で、欲しいけど買えない・・・みたいな状態で売れていきました。
今回はLマウントでしかも沈胴ってことでそんなお値段ではないのでココぞとばかりにゲットズサーです。
表示価格は同業者に買われないようにするためのものだったそうで、社長と交渉して値引きはしてもらっております。
一応、モノクロフィルム時代のレンズですので、できればIIIcにフィルムを、できればモノクロを詰めて使っていきたいなぁ、とか思ってます。今週末はM240でバシバシ使いそうですけどw
やっぱバルナックには沈胴レンズが似合います。でも筒にキズが付くの怖くて、いくらつや消しとはいえ無闇に沈胴させるのが怖い・・・。エルマーなんて光沢仕上げですから沈胴する度にキズ入りますよねアレ・・・。
早速屋内でちょっとだけ撮影。
Leica M (typ240) + Summicron 50mm F2.0 L 沈胴 F2.0開放
開放で。クモリとか一切ないので発色・コントラスト問題なく良いですねぇ。
Leica M (typ240) + Summicron 50mm F2.0 L 沈胴 F4.0で撮影
カラー用コーティングではないものの、良い色出てます。
Leica M (typ240) + Summicron 50mm F2.0 L 沈胴 100%クロップ F4.0で撮影
余計なものが写ってるのでクロップで。液晶テレビのモアレもバッチリ解像です。
Leica M (typ240) + Summicron 50mm F2.0 L 沈胴 F4.0で撮影
シャッタースピードを限界まで稼ぐために蛍光灯に向けて撮影。SS1/4000です。
Leica M (typ240) + Summicron 50mm F2.0 L 沈胴 100%クロップ
すんごい解像度です。白と黒の境界もピクセル単位で解像。やっぱ沈胴ズミクロンは現行ズミクロンと比較してもそんなに悪くないと言って良いレベルの写りしますね。
さて、フィルム用レンズとして買いましたが、今週末はM240とα7Rでデジタル撮影してきます。

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