E.Leitz Summar 50mm F2.0 Lマウント

   

久々に機材関連の記事更新です。
最近は土日も超忙しくて日々の写真記事更新だけでいっぱいいっぱいでした(´ω`;)
本日のお題のレンズはLマウントのズマールです。シリアルナンバーから察するに1936年頃の製造のようです。

 

今までズマールは山崎光学で研磨・コーティングされたものを記事にしたことがあります。
それもう、中央部の写りやコントラストなど最高で、ズミクロンの写りを凌駕するのでは?という凄まじさでした。

普通のズマールも何本か手に入れては手放してを繰り返していましたが、Mモノクロームを手に入れてからは手元になかったので、試してみたいレンズの1本でした。
このレンズ、前玉が非常に柔らかいらしく、直ぐにキズがつくのか、拭き傷だらけのものが多いです。
なので、ライツのレンズとしては非常に安価な部類で、下手したらLマウントのエルマー50mm F3.5より安かったりします・・・。
このレンズ、前玉に2本ほど線状のキズはありますが、写り的によろしくない同心円状の拭き傷はありません。

 

レンズエレメントの清掃をしてもらったのでレンズ内はこの時代のレンズにしてはキレイな方です。
中の玉はコバ周辺の劣化が多少あるだけで、写り的にはズマール本来の描写を楽しめそうな状態です。

 

後玉はとても綺麗でした。
ズマールやズミタール(六角絞り)は絞り羽根が独特なんですよねぇ・・・・。

 

フィルター径は34mm、手元にたまたま34mmのねじ込み式が無かったので、ライツの被せ式フィルターを装着しております。

 

絞りの表記が大陸式となっています。
距離表示はFeetの個体ですね。

 

矢印の向きに引っ張って回して、とやると、沈胴機構をロック出来ます。

 

ちなみに沈胴させますとこんなにコンパクトになります。
ですが、デジタルライカでは絶対に沈胴させないほうが良いです(´ω`;)
私もデジタル機では絶対沈胴させないようにしております。

 

内部構造やシャッター幕に当たってカメラを損傷させたらそれこそ目も当てられませんから・・・。
80年以上も前に作られたレンズが未だに使えるとか、驚愕ですね。

 

ちなみに被せ式フィルターを付けた状態でもちゃんとレンズキャップは取り付けられます(´ω`)

 

現在のライカで最新の50mm F2.0であると思われるアポズミクロン50mmと過去のライツでも最古と50mm F2.0であると思われるズマールを並べて比較してみます。

 

サイズ感は昔から殆ど変えずに、性能だけをアップさせ続けているライカレンズはスゴイなぁ・・・と思わされますね。

 

沈胴式レンズのデザインも、今のMマウントレンズのデザインも共に大好きです(´∀`)

そして肝心の写りですが・・・

Leica M Monochrom typ246 + Summar 50mm F2.0

撮影直後から現像が終わるまで、一切カラーでの絵が見えないMモノクローム(モノクロ専用機なので当たり前ですがw)、色味の関係でズマールはうーんとなってしまうことが過去はあったのですが、Mモノクロームで使うとこの淡い表現がタマランです。

 

Leica M Monochrom typ246 + Summar 50mm F2.0

朝早くの浅い日差しが上手く表現できたな〜と思っています。
ライカはほぼ素通しのファインダーを覗いてとるので、こういった状況の絵になるのに気が付くのは撮った後です。
この予想外の展開が起こるのがライカの醍醐味なんですよねぇ(´ω`)

 

Leica M Monochrom typ246 + Summar 50mm F2.0

でも太陽の位置を意識して撮れば、こんなにシャキっとした絵にもなります。
様々な表現が出来ますので、まさに使う人の腕次第で様々な表現が楽しめます。使いこなせるようになったらとても頼りになる一本かと思います。

今回の使用で私の中でのズマールの評価がとても上がりました。でもそれは、Mモノクロームのボディの力によるものなのかもしれません。
カラー機で使うと心折れる可能性があるので、このレンズの仕様はMモノクロームを中心で行こうかと思います。
でもきっと、M10でも使いたくはなるんでしょうが(´д`;)

久しぶりに機材記事の更新ができて良かったです。
娘さんが元気すぎてブツ撮りする場所と時間がなかなか確保出来なかったのですが、ブツ撮り出来そうなスペースを確保できたので、これからも未紹介のレンズやボディの記事を書きたいと思います(`・ω・´)!!!

 

ライカMモノクローム typ246での試写 その1

 

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