EBC FUJINON SW フジノン 19mm F3.5 M42マウント
2017/07/29
富士フィルムのEBC フジノン 19mm F3.5のM42 mountを手に入れました。
他にもFUJIFILM Xマウント用の EBC X-FUJINON 19mm F3.5もあるようですが、これはM42マウントです。
私はLマウント、Mマウントレンズをメインに使っているので、M42マウント界隈は良くわからないのですが、どうもこのレンズ、殆ど見かけないものらしいです。
先日レクタフレックスを手に入れたのですが、純正のM42マウントアダプターも同時入手できたため、レクタフレックス純正では存在しない画角ということで、お迎えいたしました。
元箱から内装の袋に至るまで、おそらく完品の状態かつ、ほぼ仕様痕跡無しの個体です。
整備も完了しており、直ぐにでも撮影に使えます。
ピンポン玉のように飛び出した前玉。
EBCの緑色文字と、フジというブランドだけで、写りに関しては絶対的に信頼できそうなくらいにFUJIFILMは信用していますw
当然ながら絞りオート対応のためのピンが存在していますが、マニュアル絞りへの切り替えは出来ません。
後述の開放測光用のピンも残っています。
フィルター径は72mm・・・デカイ・・・。
現状の手持ちの最大径はNoctilux-M 50mm F0.95の60mmなので、記録更新ですw
以前持っていたVario-Sonnar 35-135mmは80mm超えてましたがw
フードも仕様痕跡無し。
というか、これは未使用ですね・・・。
反対側もとても綺麗です。
19mmの刻印が。
反対側にはFUJICAの刻印。
フィルターのネジの上からフードを取り付けてみる。
これはすごい迫力・・・。
正直、ここまで綺麗なフードだと使用するのを躊躇してしまいます。
フード無しでの撮影が実用上問題ないのであれば、使わないでおこうと思います。
なによりデカイので、ぶつけて傷付けてしまうのが怖いです。
フードを付けた状態の径はおそらく100mmを超えているとは思うのですが、レンズとしてはここまでコンパクトかつ、重量は264gと軽いです。
最短撮影距離は30cm、最小絞り値はF22です。
レンズキャップはネジ切りがしてありねじ込み式です。
FUJICAのロゴに向かって少しづつ凹んでいく形状をしています。
あれだけ前玉が飛び出しているのに中央を凹ませるなんてすごいキャップだなとw
リアキャップにもFUJICAの文字が。
このレンズ、マウント面外周部にある突起がFUJICAのボディに開放F値を伝えているそうですが、これが邪魔をしてPENTAX SPですとねじ込みきれず無限遠が出ません。
当然ながら、デジタルカメラでマウントアダプター経由で使おうとしても同様の問題が出てしまいます。
この突起を削ってしまっているレンズが多いようです。
ですが、FUJICAそのもので使いたい人にとっては大切な構造ですし、オリジナルの状態を保ちたいと思う人にとっても同様です。
幸いにも、レクタフレックス用のM42レンズアダプターはこの突起に干渉しませんでした。
あとはレクタフレックス→ライカLマウントのアダプターをかませて、そこから別マウントに変換すれば、オリジナルの状態を保ちながら使用することが出来ます。
ケースやケース用のストラップも残っています。
ストラップは完全に未開封ですね・・・。
郵便はがきの10円切手が時代を感じさせます。
はがきが10円で送れた時代の52,000円って、現代に置き換えるとどの程度の貨幣価値なんでしょうか??
このフードが1000円・・・。
もし過去に行けるのであれば、予備のフードを10個くらい買っておきたい気持ちですw
現状、このレンズをマウント可能な手持ちボディがレクタフレックスしかないので取り付けてみる。
フードが大迫力なんですが、レンズの全長は短いのでそんなに違和感がないです。
クラシックな佇まいだったレクタフレックスが、俄然現代的なカメラに見えてきますw
正面近くから見ると笑ってしまいますw
レンジファインダー機でこのサイズのフードを取り付けたら、距離計もファインダーもケラレまくってしまいますね。
一眼レフカメラで使ったことのある最広角焦点距離が24mmだったので、19mmは未知の領域です(Mマウントではウルトラワイドヘリアー12mmまで使っていましたが)。
レクタフレックス用レンズでも19mmは存在しないので、この組み合わせもアリなのかな、と。
ネット上でこのレンズを使って撮った写真を幾つか見ることが出来ましたが、どれも素晴らしい写りをしていました。
使うのがとても楽しみです(´∀`)