Chiyoko Super Rokkor 5cm f2 C LTM

      2023/04/08

千代田光学精工 (ミノルタ)のスーパーロッコール 50mm F2.0 C、 Lマウントを手に入れました。
Lマウント50mmレンズはNikonやCanonなどの比較的手に入りやすいものやLeitzの定番系は一通りどころか何周かしてしまったので、私の中では新領域開拓です。

50mmのF2.0クラスだと、Jupiter-8が最安かつ写りも良くてコスパ最強、次いでCanonの50mm F1.8あたりが安い&数もある&写りも良いって感じでしょうか。
こちらのSuper Rokkorもよく見かけ、お値段的も比較的安価です。

ロッコールというと、ライツミノルタ系の90mm, 40mm, 28mmのMマウントレンズセット3種や、梅鉢ロッコール45mm F2.8のほうが人気ありそうですね。
このSuper Rokkorは、空気レンズ部分があることで和製ズミクロンという異名を持っているようですが、写りは本家ズミクロンのソレとはだいぶ異なります。
その名に期待して買うと面食らうかと思いますが、写りとしては個性的で楽しめはします。具体的な試写はこちらとなります。

さて、前置き長くなりましたが、今回手に入れた個体を見ていきます。

 

外装的には年代相応(1950年代の品と思われます)ですかね。
とてもガッシリした仕上がりで重量があります。

 

こちらは最短側まで回した状態です。
Lマウントレンズなので、他と同じく1mとなっています。
レンズの長さは無限遠側と比較してもそこまで長くなりません。
この個体はフィート表記でしたが、メートル表記のものはあるんでしょうかね・・・?

今では懐かしい、赤外線指標もついています。

 

中古のレンズって、フィルタをつけられて丁寧に扱われてきた個体と、フィルタなしで使われて前玉スレスレな個体がハッキリ分かれるような気がしますw
この個体は前者のようで、前玉はとっても綺麗でした。
この写真だとわかりにくいですが、うっすらと紫がかったようなコーティングがかかっています。

 

絞り最小まで絞った状態。
絞り羽根は10枚です。

 

きれいな円形を保つわけではなく、星型になるところもあります。

 

後玉もきれいな子でした。
レンズガラスは清掃済みのため、曇りなどなく安心して使えます。

 

フィルター径は43mmとやや大きめです。
50mmのF2.0系だと39mmか40.5mmってイメージですが、銘板部分およびフィルタ取り付けのねじ切り部分が大ぶりなので、43mmになってます。
中途半端に先細るデザインにはならないので、見た目は結構良いです。

 

古いミノルタロゴなので、キャップは当時モノですかね。
写真には写っていないですが、リアキャップは汎用品が付属しておりました。

 

1つ前の記事が試写なので、写りの雰囲気はそちらを参考いただくと良いかなと。
F2.0だとやや前ピン気味になり、コントラストも浅いです。
F2.8でかなりシャキっとしてきて、F4.0であればかなりハイコントラストになります。

昔のレンズですし、色味はかなり地味〜な感じになります。
良い意味で、フィルム時代の雰囲気の絵が撮れます。
デジタル時代のバキバキレンズばかりを最近使っていたので、結構新鮮でした。

癖強めのレンズが欲しいなーと思っており、「またズマールとかズミタールあたりを買うか?」ってタイミングだったので、今の趣味嗜好的には大ヒットレンズでした。

開放明るめの距離系連動レンズって結構お高いため、明るくて暴れん坊なレンズが欲しい場合は、このスーパーロッコールは結構おすすめ出来ます。
tomioさんが長らく愛用されてるレンズだったのですが、こういう世界を見てたのかーと。

最近はアポズミばかりでしたが、手持ちの他の古いレンズも状態維持を兼ねて色々回して行かねば、と思ったのでした(´ω`)

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