我がレンズに一片の曇り無し!(沈胴ズミクロン 50mm F2.0試写)-1

      2016/04/14

ドォォォーン! いきなりのラオウ昇天ですみません。

手に入れた沈胴ズミクロンの試写をチマチマと行いました。
レンズのお手並み拝見的な感じであまりおもしろい写真じゃないかもしれませんがすみません。
いきなりまとめ的なことを先に書きます。
非常に素晴らしいレンズです。
解像度は非常に高い。オールドレンズとは思えない。現行品のズミクロン50mmも持ってましたが肉薄する解像感。
コントラストはやや低め。ですが決して絵として悪いわけではないです。
音のイコライジング的に言うと低音高音強調のドンシャリに近い調整がされているのが現行レンズだとしたら、MIDの音域=中間階調が非常に豊かに残っている感じでしょうか。
なので発色もハッキリクッキリではないです。ですがフォトショでちょっと弄れば現行レンズっぽい色味にも簡単に調整できます。
中間階調が豊かなのでモノクロ現像した時の雰囲気が現行レンズのそれとは全然違ってこりゃたまらん(*´¬`*)という感じです。
オールドレンズ、かなりの種類・本数を試写していますが、レンズのクモリは露骨にコントラストに影響します。写りに影響のない程度のクモリ、なんて表現を良くしますが、クモリがあると必ずコントラストは低下します。
前玉の拭き傷も、ヘアライン的なものが少々ある程度なら問題無いですが、同心円状にキズが付いているとクモリ以上のコントラスト低下を発生させます。
オールドレンズの味、的なことがよく言われますが、経年劣化したそれを"味"とするのはやや乱暴かなと思います。まあ、それも雰囲気的に良く作用する場合もあるので悪くは無いんですが・・・。
ほんとうの意味でのレンズの"味"を楽しむのであれば、状態極上の1本を探すべきだな、と今回のレンズを買って思いました。
さて、今週チマチマ撮影した写真をば。
Leica M (typ240) + Summicron 50mm F2.0 Collapsible L F4.0にて
緑の発色も良く、後の白いビルも真っ白に飛ばないで壁の色見がちゃんと出ています。
Leica M (typ240) + Summicron 50mm F2.0 Collapsible L F4.0にて
現行レンズだとこの自転車の赤色、もっと激しく強調されると思うのですが、落ち着いた良い色です。
奥の自転車の蛍光色のステッカーの緑色も同様な傾向です。
Leica M (typ240) + Summicron 50mm F2.0 Collapsible L F4.0にて
モノクロ仕上げ。現行レンズで撮影したRAWをSilver Efexで仕上げたものとは雰囲気違います。
Leica M (typ240) + Summicron 50mm F2.0 Collapsible L F4.0にて
かなりの日差しに向けて撮影しましたが、アンダーに潰れ気味になる木のテクスチャーもきちんと映し込んでいます。
Leica M (typ240) + Summicron 50mm F2.0 Collapsible L F4.0にて
ばすばす。
Leica M (typ240) + Summicron 50mm F2.0 Collapsible L F4.0にて
ホントに中間階調が綺麗に残ります。
Leica M (typ240) + Summicron 50mm F2.0 Collapsible L F4.0にて
前と後をボカしてみた。前ボケはあまり参考にならないですが、後のボケ方はズミクロンっぽい収差が出てます。
Leica M (typ240) + Summicron 50mm F2.0 Collapsible L 100%クロップ
ピント面は非常にシャープです。
ボケ方はオールドレンズらしい感じ。現行ズミクロンとは違った収差が出てます。
続きます。

 - カメラ・機材, レンズ