Planar 85mm F1.4 AEG 西ドイツ製 Contax/Yashica mount

      2016/12/30

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ヤシカコンタックス用のプラナー85mm F1.4 AEGの西ドイツ製を入手しました。
ハヤタ・カメララボさんにあった委託品でして、殆どジャンク品みたいなお値段だったんですが、手元に届いて驚き、ものすごく綺麗ですぐに使っても何ら問題無さそうな状態でした。
AEJ、AEG、MMJ、MMGと色々ありますが、AE版のドイツ製をお迎え。
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順番に見て行きましょう。
まずは前玉
前玉は完全に無傷でした。
内部にクモリもありませんが、チリホコリが普通に使ったものよりは多いかな?という感じ。
写りには影響無さそうです。
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絞り羽根前側から。
油染みやスレもなくとても綺麗です。
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後ろ側から。
綺麗ですねぇ・・・。
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後玉に、同心円状に2本ほどヘアライン状のキズが2本と、カビの菌糸が這った後がカビ痕として残っています。
格安だった理由はこれです。
カビは綺麗に除去されているので問題なしです。
キズも、カビ痕も、この程度なら写りへの影響は皆無でしょう。
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MMJ(日本製)とかと違って、AEG(ドイツ製)には特徴があります。
まずは内部レンズエレメントのコバ塗りが薄いという所。
写真だとわかりにくいですが、MMJの方がコバがしっかり黒く塗られており、内面反射もすくなくよりコントラストの高い写真が撮れるのだとか。
でもこれ、ネットでいくつか見られたAEGの内部より黒いんですよねえ・・・。
もしかして、後々のメンテナンスでコバを塗りなおしている可能性があるかも。
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もう一つの特徴が、絞り羽の形状です。
これはF2.0なんですが、丸や多角形にすらなっていませんw
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F2.8。
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F4.0。
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F5.6でやっと多角形になってくれます。
まあ、屋外で撮影するときは殆どF5.6にするから問題ないんでしょうが、絞りを開けると個性的なボケが発生するようです。
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フィルターはCONTAX製のUVが付いていました。
ガラス面のコーティングにちょっとシミがあります。
その影響が出るようだったら交換ですかね(´ω`)
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Lens made in West Germany。
西ドイツ製です。
MMJのほうが描写性能が良い、とか、上記の理由で言われているのでMMJが欲しかったのですが、格安だったこともあり、一期一会ということでお迎えしました。
本音を言うと、現行のコシナから出ているFマウントのやつのほうが描写性能はさらに上がっているらしく、そちらが良かったんですけど、お値段が10倍になるのでまあヤシコンのドイツ製で良いかなとw
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キャップがちょっと変わってまして。
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こんな感じの被せタイプになっています。
結構カッチリ留まるんですよねえ。
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鏡筒にも目立ったキズ無く、経年変化程度かなあという感じ。
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手持ちの中望遠レンズとのサイズ比較を。
左から
Voigtlander Color-Heliar 75mm F2.5 L
Rollei Planar 80mm F2.8 HFT L
Planar 85mm F1.4 AEG C/Y
Leica Elmarit-M 90mm F2.8 フード内蔵最終型
Leica Summicron-M 90mm F2.0 pre ASPH.
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太さの比較を。
重さで言うと
ズミクロン>エルマリート>プラナー85>ローライプラナー80>カラーヘリアー
といった感じ。
ズミクロンはやっぱりぶっ飛んで重たいですw
ヤシコン-Mマウントアダプターもありますし、近々試写してみたいと思います(´ω`)

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