Rollei Planar 80mm F2.8 HFT ライカLマウント

      2016/04/14

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ローライプラナー 80mm F2.8 HFTのライカマウントレンズのシルバーを入手しました。
Rolleiflex 2.8GXやRolleiflex 2.8FXに付いているプラナーをそのままLマウントの距離計連動鏡筒に詰め込んだという夢の様なレンズです。
昔のローライフレックス2.8Fに付いているプラナーともレンズ構成は同じなんですが、普通の2.8Fとはコーティングが違うのであえてGX、FXのレンズと書いてます。
今でも2.8FXは売られていますが、レンズがアポゴン80mm F2.8になってます。今でも二眼レフカメラを作ってるローライは凄いと思います。
他はシーガルとロモのルビテルくらいですかね・・・?
先週東京へ行った際もこのレンズの黒鏡筒を見かけたんですが、欲しいとは思いつつもあり得ない値段だから微妙だなーと思ってスルーしてました。
んで、戻ってきてFacebookを見ていたら、ハヤタ・カメララボさんの投稿でこのレンズが。
お値段は銀座で見かけた金額の1/4。正直表記ミスなんじゃないかと目を疑いましたがどうもその値段のようで。
店主の根本さんに即連絡を入れ、Facebookに投稿があった数十分後には取置にしてもらい、ハヤタさんの会員登録とか色々行って無事にGET出来ました。
このレンズ、発売当初(2003年くらい?)は16万円くらいしたようで、当然その頃にフィルムカメラ用の、しかもレンジファインダーの中望遠ってことで全然売れなかったようです。
だからものすごく数が少なくて、正直激レアレンズの部類かと思います。
そんなものを完全に普通の中古値段でゲットできたのは超幸運だったと思います。
元箱はありませんでしたが、革ケースとLM変換リングとかは着いていました。
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んでは細部を見て行きましょう。
レンズエレメントも鏡筒も、ほぼ使用感無く超美品でした。
写真じゃわからないんですが、HFTコーティングは独特の緑っぽい色してます。
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絞り羽根も超綺麗です。
枚数は10枚で、どのF値でもほぼ円形をしています。
最小F値はF22です。
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レンズの頭の部分はスクリュー形式で取り外すことが出来ます。
Fマウントに変換するヘリコイドが別売されていて、Fマウント用のカメラにも取り付けられるという凄い仕様です。
たまーにFマウントヘリコイドだけでも売られてるので、銀色を見かけたら入手したいですね。
玉がかなり飛び出してるので、ヘリコイド交換するときはぶつけないように相当慎重に取り付けないと危険です。
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ピンポン球みたいな後玉。
当然無傷です。
すげえええええええ。
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Lマウント用のヘリコイド。
ちなみに最短撮影距離は1.2mです。
そんなところまでローライフレックスに忠実にしなくても良いのに・・・・。
普通に最短は70cmにして欲しかった・・・。
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プラナーが増えたことで焦点距離も近い最有力候補のカラーヘリアー75mm F2.5さんとの比較。
カラヘリさんはプラナーが増えたことでリストラ最有力候補です・・・。
共にフィルター径は43mm。
キャップも、フードも互換性ありです。
ローライゾナー40mm F2.8 HFTは鏡筒の元ネタがカラースコパー35mm F2.5 PIIでしたが、ローライプラナーはカラーヘリアー75mmで間違い無さそうです。
コシナOEMのレンズですから・・・。
ちなみに重量は470gと結構な重さです。
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キャップの比較。
完全に造形一緒ですね・・・。
ロゴ以外完全に一致です。
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裏面も完全一致。
スウェードの色まで同じです(´д`;)
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フードの比較。
ローライプラナーの方が焦点距離が長いだけあって、フードもちょっと長いです。
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ネジきりはもちろん、微妙なカーブまで完全に一致。
カラヘリのフードの曲線をそのまま伸ばしていくとプラナーのフードになります。
プラナーのフードをカラヘリに付けたらケラれる可能性がありますね。
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フードを外した状態での比較。
よく似てますねw
フードで隠れてしまうのでフィルターはどちらも黒枠を使っています。
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手持ちの似たような焦点距離のレンズ比較。
左から、カラヘリ75mm、プラナー80mm、エルマリート90mm、ズミクロン90mmです。
右の2本はフードを伸ばしてないとはいえ、プラナーが一番長いとは・・・。
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ライカM240に取り付けた姿。
標準で付いているLMリングは28/90mmのでしたが、Rayqualの50/75mmのLMリングに付け替えています。
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フレームに関しては、90mmで撮ってみても75mmで撮ってみても、どちらでもちょうど良いなと思う絶妙な感じですw
75mmの方が近いので、75mm枠で撮るようにします。
しかしまあ、80mmの外付けファインダーって相当種類が無いようで・・・。
外付けファインダーも面倒くさいし、もともと枠なんていい加減ですから75mmの内蔵フレームでいいやと。
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中判カメラ用のレンズとしては、マキナ67のニッコール80mm F2.8をつい最近ハヤタ・カメララボさんが宮崎光学さんと協力してLマウント化してまして、それも良いよなーと思ってたんですが、スルーしてたら手に入らなくなってしまいました。
そして中判カメラ用レンズをライカで使う、の最初がまさかローライフレックスのレンズになるとは。
2眼レフローライがデジタル化することはまず考えられないでしょうし、ローライ用レンズでデジタル撮影出来るのは幸せだなーと思います。
ただ、残念ながらライカ判フルサイズなので本来なら準広角くらいの画角が中望遠になってしまう・・・。
イメージサークルの本当に中央部分だけクロップして使えるので贅沢といえば贅沢なんですけどね・・・。
距離計との連動は、最短付近になってくるとややピントのズレを感じます。
一応は、Rollei35RF用のレンズですからねえ・・・。
でも本家のローライ35RFでもピントはズレそうな気もします(´д`;)
シビアなピント精度を求めるのであればサッとLVに切り替えて撮るべきですね。
速写性皆無のローライのレンズを速写性最高のライカで使えるというのは凄いことなので、大切に大切に使っていきたいと思います。

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