Carl Zeiss Distagon 35mm F1.4 ZM と Voigtlander Nokton 50mm F1.5 VM Vintage Line

      2019/01/02

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昨日予告した試写祭りの写真を。
左から
Summarit 90mm F2.5 M 6bit
Norton 50mm F1.5 VM Vintage Line
Distagon 35mm F1.4 ZM
です。
そうそうたるMマウント用の現行レンズです・・・。
まずはカールツァイスの新作レンズ、ディスタゴン35mm F1.4から。
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Leica M (typ240) + Carl Zeiss Distagon 35mm F1.4 ZM (F1.4、ISO800、AW、ストレート現像)
今回はニュートラルな絵を見たいためにストレート現像で。
まずは開放のF1.4からです。
開放から凄まじくハイコントラスト、四隅に向けて画質が劣化するような事もありません。
ボケもなかなか素直ですね。
ですが・・・。
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100%クロップ
中央部を拡大するとハイライトに紫色の偽色が出てます・・・。
対抗馬のSummilux 35mm F1.4 ASPH. FLEではこういった現象を見たことがないです。
この辺りはレンズの個性でもあるのでなんとも言えないですが、私は気にならないです。
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Leica M (typ240) + Carl Zeiss Distagon 35mm F1.4 ZM (F2.8、ISO800、AW、ストレート現像)
続いてF2.8で。
相変わらずハイコントラストでシャープです。
絞ってもコントラストとシャープネスに体感上で大きな変化は見られないですねえ。
とても優秀だと思います。
02-dis28-2.jpg
100%クロップ
こちらもハイライトに紫色の偽色発生してます。
手持ちなのでSS的にこれ以上絞れないのでなんとも言えないですが、ハイライトにこういった現象が起きやすいレンズなのかもしれませんねえ。
現行のデジカメでバンバン使えるポテンシャルを十分に秘めたレンズだと思いました。
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あれ・・・、このレンズってMade in Germanyだと思ってたんですが、Japanなんですね・・・。
あと、インナーフォーカスなレンズなので、ピントリングを回しても全長が変わらないです。
ライカのレンズでインナーフォーカスは珍しいので結構驚きました。
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Leica M (typ240) + Voigtlander Nokton 50mm F1.5 VM Vintage Line (F1.5、ISO800、AW、ストレート現像)
続いてノクトンの50mm F1.5のビンテージラインを。
これはLマウントのノクトンとレンズ構成は同じで、最短撮影距離が70cmになったのと、ルックスがオールドのノクトンソックリになった、ってところが変化点です。コーティングも現代的なものになっているそうです。
まずは開放のF1.5で。
十分なコントラストと解像度があり、四隅に向けての露骨な画質劣化もありません。
この辺りはLマウントのやつを変わらないですねえ(当たり前か)。
03-nok15-2.jpg
100%クロップ
残念ながら、開放のシャープネスはディスタゴンに軍配が上がりそうです。
50mmだから手ブレの問題が・・・とか言うような低速でも無かったのでそんなものなんでしょう。
価格差も倍ありますからね・・・(´д`;)
こちらもディスタゴン同様にハイライトに紫色の偽色が発生してます。
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Leica M (typ240) + Voigtlander Nokton 50mm F1.5 VM Vintage Line (F2.8、ISO800、AW、ストレート現像)
つづいてF2.8で。
貼り革の黒とかレンズ銘板の黒色を見ていると、若干コントラストが上昇したように見えます。
04-nok28-2.jpg
100%クロップ
シャープネスが増しているようには見えません・・・。
Lマウント版を使っていた時も感じましたが、プラナーと同じくシャープネスを追求したレンズではないと思います。
開放から可もなく不可もなく良く写るレンズという印象です。
解像度番長を目指したいならズミクロンを使うしか無いですね。
ハイライトの偽色発生は相変わらずです。

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