Leica Q (typ116) ファーストインプレッションレビュー

      2016/04/14

01.jpg

本日5個目の記事です(´д`;)
名古屋松坂屋のライカストアにて今話題のライカQ (typ116)を触らせていただきました。
1.ボディーサイズ
分厚さはフィルムのM型ライカくらい、高さもフィルム&デジのM型ライカと同様、横幅はM型ライカよりちょっと短いです。
レンズはM型ライカのレンズ類よりちょっと太いですが、これは光学式手ぶれ補正があるため仕方ないですね。
2.背面液晶
X1,X2,X-Eなどとは比べ物にならないほど視認性上がっています。Varioとか新しいXと同じやつなのかなあ?
凄いのは液晶部分が飛び出しておらず、背面の凹凸となっていないんですよ。
飛び出しているのはボタン類が僅かと、EVFのアイピースだけです。
3.EVF
これまたとても視認性が良いです。視度補正も付いています。
反応速度も良くてストレスを感じません。
JPEGはクロップで35mm相当や50mm相当で撮影することも出来ますが、その際は28mm画角にM型ライカ風のブライトフレームが出てきて、28mm視野から切り取る形になるという、まさにM型ライカの0.68倍、0.72倍光学ファインダーを使っている雰囲気になりこだわりを感じます。
35mmでクロップしたとしても約1800万画素あり、ライカX2で撮影した際と同等の画素数になるそうで。
4.ボタン操作性
デジタルM型ライカにかなり似ています。
まあ、元々ライカは設定も少ないのでボタン操作に戸惑うことは無いかと思いますが。
5.AF速度
Xシリーズと比較するととても早いです。ライカTより早いかも・・・?
一般的な国産ミラーレス機並の速度でとても快適です。
6.手ブレ補正
Qには光学式の手ぶれ補正がとうとう実装されました。
この手ブレ補正に関してはパナソニックの技術協力あってこそだそうで。
7.センサー
2400万画素のフルサイズセンサーなんですが、ストアの店員さんですらどこ製のセンサーなのかわからないそうで。
8.レンズ操作性
AFとMFの切り替えはノブにあるボタンにてロックがかかっています。
MF時に無限遠に回した時間違ってAFになってしまうような事が無いそうです。
一応無理矢理回せばロックを乗り越えてMF→AFとなるそうですが、ロックに負荷がかかるから余りやらないほうが良いとのこと。そりゃそうですねw
絞りリングもレンズに着いており、絞りオート、マニュアル絞りの切り替えはAF,MFの切り替えと同じようにスムーズに行えます。
Xシリーズのような軍艦部にて絞り値を設定するわけではないというのはよりM型ライカに近づいていて親近感持てます。
レンズには無限遠~30cmまでの通常と、30cm~17cmまでのマクロ切り替えリングがあります。ちなみに最短の17cmはセンサー面からの距離なので本当にレンズがぶつかるのでは?というくらいまで寄って撮ることができます。
このマクロ切り替えのギミックが凄いです。
03.jpg
マクロ切り替えリングを回すと、通常時の距離表示目盛がズズッとレンズ先端側に動いてマクロ用の距離表示目盛が内側から出てくるんですよ。
これは凄いですね。
被写界深度目盛をマクロでも使えるようにというニクイ演出なんですが、このギミックは結構手間がかかるでしょうしさすがのお値段するだけの事はあると感心させられました・・・。
9.写り
液晶でのプレビューでしか見ていませんが、ボケも滑らかで非常に良好です。ピント箇所はキレッキレのシャープさ。
凄まじいセンサーを積んでいますのでおそらくRAW現像耐性も凄く高いんでしょうね・・・。
RAWを貰ってこれば良かったです・・・。
10.オプション類
ハンドグリップ付きで触らせていただいたんですが、ハンドグリップに取り付けられれているリングに指を通すとものすごく握り心地が良いです。
これ、M型用のハンドグリップにもオプションで有るはずなんでそちらで使ってみたいなぁと思わされました。
ホルスターケースや、デイバッグなども凝りに凝ったデザインしていますし、ここまでオプションに統一感を出せるメーカーはライカしか無いなと思います。
とにかく至れりつくせりです。
11.総評
あまりのお値段に「こんなの誰が買うんだ? M-E買えばいいじゃん」とか思ったんですが、M型用レンズを1本も持っていない人がライカのデジタルをとりあえず使ってみたいというのであればこれは十分選択肢になり得るポテンシャルを秘めているなと思いました。
ただ、私のように散々Mマウントのレンズを持っている人だとあえて買うのはどうなの・・・?という感じもあります。
M型ライカのサブ機としては価格的にも性能的にもXシリーズで十分でしょう・・・。
デジタルライカはこれ1台!と決める方にはライカTの何倍もオススメできるのは間違いないです。
というか、VarioとTの存在意義を自ら揺るがす存在を出してくるライカは凄いっすねw
まあ、住み分けできなくも無いとは思うんですが(特にお値段的に)、VarioやTを買うくらいならQ買ったほうが良いですよ。とくにTなんてレンズ揃える事考えたら余裕でQが買えてしまいますからね。
デジタルクロップがどうしても嫌というもであればVarioも選択肢として有りだろうと。ただ、ズームですのでレンズは暗くなってしまいますが。
こうやって書いているとホントにライカTの存在意義って何なんでしょうね。APS-Cだし、手ブレ補正は無いし、EVFは別売りの外付けで出っ張ってしまいますから。
02.jpg
店舗にカタログも配布されたようで1部もらってきました。
カタログを見てニヤニヤしてるだけでも十分楽しめるハイスペックコンパクト機です。
使ったらなお楽しめるんでしょうねえ。
ということで簡単ですが〆させていただきます。
5連続投稿はさすがに疲れました(´д`;)

 - カメラ・機材, ボディ, レビュー