宮崎光学 MS-OPTICAL R&D Sonnetar 50mm F1.1 Mマウント その1

      2016/04/14

宮崎光学のゾンネタール50mm F1.1です。
私のゾナー愛もここまで来ました。
大口径ゾナーなんて素晴らしい物を開発してくださった宮崎光学さんには感謝感謝です。
M4やM240につけると50mmのフレームが出ないので切り欠きの調整をしてもらったり、その他色々と宮崎さんに弄ってもらいました。
コマ収差補正機構のところでピント位置も開放で0.02mm誤差まで追い込んであります。
積極的に開放で使いたいのでこの調整です。
他にも微調整したいところが多々あるんですが、電話では伝えきれないところが多いので、東京に行く機会があったら宮崎さんに直接アポとって調整して貰う予定です。
とても手のかかる子なのです。
純正フードを取付てもとてもコンパクト。
シルバーモデルの性格な重量はよくわからないんですが、黒鏡筒だとレンズで190グラム、フードで20グラムの合計210グラムとものすごく軽い。
フードはぶつけたりすることがあるので純正アルミフードはすぐに壊れてしまう気がして・・・。
貴重なものですし・・・。
なのでFフォト社のφ52のねじ込み式フードを買ってそれを付けることに。
剥き出しでも良いんですけどねぇ。
フードで飛び出すことで余計にぶつけやすくなるならフード使わなくなるかもしれません。
なんせアルミの鏡筒なんで、ぶつけて曲がって光軸がズレたら一巻の終わりです。
Summilux 50mm F1.4 ASPH.との比較。重量約400g。
どれだけ小型軽量かわかるかと思います。
さて、先にレンズの印象を書きます。
まず開放のF1.1だと非常に柔らかい描写。
それこそソフトフォーカスのフィルターを噛ませたかのような。
しかしピント箇所はしっかり解像します。
色味もジューシーさが無くなりあっさり目で、最近使ったレンズだとカラースコパー35mm F2.5 VMに色味が似てます。
現代に蘇ったオールドレンズであるかのよう。
四隅もガッツリ落ちます。
絞っていくと色味はビビッドになり、全体の解像度も向上して、現代的な写りになります。
対抗馬であるVoigtlanderのNokton 50mm F1.1 VMのほうが開放から全面シャープで色味もわずかにビビッドです。
ただ、ノクトンはボケの暴れ方がかなり凄いです。ゾンネタールのほうが優しい。
でもその暴れるボケがピント箇所を浮き上がらせるような描写にも繋がるんですが。
ゾンネはなだらかなボケなんでピント位置の浮き上がり感はノクトンとは違います。
ノクトンとかなり悩みましたが、アレは巨大でマッスルレンズすぎるのと最短が1mであるというのが個人的にダメでした。
ゾンネタールは最短0.8mなんですよ!
F1.4未満の大口径50mmで最短が1m未満とか本家のライカレンズですら無いですからね。
Leica M (typ240) + Sonnetar 50mm F1.1 M
F1.1にて。
夕暮れの逆光だとガッツリフレアーが出ます。
Leica M (typ240) + Sonnetar 50mm F1.1 M
F1.1にて。
奥から3列目のハイネケンの文字にピント合わせましたがそのすぐ後の黒板までボケてます。
Leica M (typ240) + Sonnetar 50mm F1.1 M
F1.1にて。
この手の背景は渦を巻きながらボケる事が多いですけどかなり綺麗。
点光源の滲み方がすごく好みです。
Leica M (typ240) + Sonnetar 50mm F1.1 M
F1.1にて。
ほぼ最短。
Leica M (typ240) + Sonnetar 50mm F1.1 M
F1.1にて。
橋にピントを合わせましたが遠景がボケてますね。
Leica M (typ240) + Sonnetar 50mm F1.1 M
F1.1にて。
前ボケも美しい・・・。
Leica M (typ240) + Sonnetar 50mm F1.1 M
F1.1にて。
無限遠ピントで撮りました。
これだけ手前側がボケると非現実的な絵に見えます。
Leica M (typ240) + Sonnetar 50mm F1.1 M
F1.1にて。
夜間でもISO400でシャッタースピードが3桁確保出来るのが恐ろしい。
Leica M (typ240) + Sonnetar 50mm F1.1 M
F1.1にて。
目にピントを合わせても右前足がボケるという・・・。
Leica M (typ240) + Sonnetar 50mm F1.1 M
ゾンネ(太陽)というレンズですがノクト(夜)に映えるレンズです。

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