コダクロームを自家現像する

      2016/04/14

 

今日イエネコカメラに遊びに行ったら、店主さんからこんなものをもらいました。
35mm版のKodachrome ISO64です。
海外から仕入れたカメラに入ったままになっていたそうで。
最初は穴を開けてぶら下げるアクセサリにでもしようかと思ったんですがもしかしたら何か写ってるかも・・・と思って現像してみました。
もともと入っていたカメラはかなり古い年式のもの、海外で昔に撮影済みのフィルムといったら何が写ってるか気になりますよね。
私が写真を始めた2012年にはすでにコダクロームは製造終了して店頭から消えていました。
2009年にコダックはコダクロームの製造を終了。
その後もアメリカと日本に現像所があったものの、2010年の12月30日にアメリカにて最後の現像が行われ、今現在地球上にこのフィルムをカラー現像できるところはありません。
コダクロームはリバーサルフィルムなんですが、「クロスプロセス現像すれば?」と思うかもしれませんがこのフィルムはK-14現像というちょっと変わった現像をするらしく、クロスプロセスができません。
私は富士フィルムのポジをローライフレックスでちょっと使ったことが有るくらいで基本的にネガばかりなんで上に書いたことは今日知りました。
コダックで最後に生産されたコダクロームの36枚撮りを大切に撮影するドキュメンタリーを読んで感動もしました。
どうやらこのコダクローム、モノクロで無理矢理現像する手段があるようで。
お店に頼むと約4万円ほどかかるみたい(´д`;)
さすがにありえないので自家現像できないか調べたら・・・ありましたよ方法が。
ってことで、自分でやってみました。
すでに実行されているこちらや、そのプロセスを詳細に説明したこちらを参考にして実施しました。
モノクロネガフィルムの自家現像は慣れたものなので、手持ちの道具を使用。
Neopan AcrossやNeopan Prestを愛用してたのでKodakの現像液が無い・・・。
富士フィルムのやつでやってみます。
現像液と定着液は新規に作りました。
今回は停止液や洗浄液は使いません。
フィルムピッカーでベロ出しをしようとおもったら上手く掴み出せない・・・。
後から分かりましたがベロが折れ曲がって中で噛みこんでてどうやってもピッカーでつかめないようになってた。
現像してゴミになってるパトローネを幾つかペンチで破壊テストして、一撃で中身を取り出す方法を探す。
ダークバックの中でペンチを使いパトローネを破壊。
リールに巻きつけてタンクに収納。パトローネを破壊するときは緊張しました・・・。
現像液の水温を調整します。
水道水は27℃だったので氷を使って20℃に調整
現像開始!
時計のクロノグラフで時間を計る。
最初にタンクを3分水洗。
タバコを水に付けて出来るような茶色い液体がドバドバ出てきました。
その後標準希釈の現像液で、3分撹拌、50秒停止10秒撹拌×3で排水。
標準希釈定着液で1分撹拌、50秒停止10秒撹拌×6。
水道水で2分撹拌水洗後に流水で15分水洗しました。
暑いからクーラー効いてるキッチンで水洗。
裏面に付いている黒い薬剤をスポンジで落とします。
こんなプロセスは普通のモノクロネガ現像じゃやらないので緊張します。
うわー・・・ 何も写ってない・・・(´д⊂)
無駄とはわかったものの干します・・・。
今回失敗に終わった原因を考察すると、
1.最初から何も写っていなかった。
2.巻取前に裏蓋を開けて、その時に感光しきった。
3.経年変化で感光しきった。
4.手順をミスった。
5.薬剤がKodak製でなく富士フィルム製なのが良くなかった。
の5つのどれかですね。
大阪万博が写っていたフィルムでもまだ現像できるらしいので3は考えにくい。
可能性が高いのは2か5でしょうね・・・。
Kodakの現像液使えばよかったかな・・・。
新品のコダクロームで撮影して今回の薬剤で現像実験をすれば5がダメなのか検証できるんですがもはやコダクロームを入手するのが難しいので検証できません。
もしこの記事を見て自家現像するつもりの人がいたら念のため上記したサイトで使っている薬剤を使用するべきです。
個人的には2なんじゃないかと思ってますが、憶測の域を出ません。
兵どもが夢の跡、残った残骸。
アクセサリにしてカバンにぶら下げようと思います。
最初から現像しないで、「中に何が写っているか分からない夢の詰まったアクセサリ」にすればよかったかな、とか思ってしまいますが後悔先に立たずです。
K-14現像に使用する薬剤のレシピも見つけてしまったんですが、さすがにそれを調合するのは骨が折れます。
何が写っているか確認するにはこの自家現像がベターでしょう。
今回は面白い体験をすることができました。
こんな実験をする機会をくださったイエネコカメラさんに感謝です。

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