Leica IIIc

      2016/04/14

諸事情あって手元に来ました。

レンズはJupiter-8が付いてます。
ライカIIIcは戦中&戦後のグダグダの関連で品質が悪いのが目立つことで有名みたいですが、こいつはIIIcの中でもかなりの後期の品なので品質的には悪くない時期のものなのではないでしょうか。
貼り革はシャークスキンです。
ファインダーもすさまじいクリアさ。前ユーザーのNさんが大切に使ってた証拠ですね。距離計側も見え、素晴らしいです。
レンズはJupiter-8の50mm F2.0です。
製造は1969年製との事らしいですが、ロシアンレンズは怪しげすぎてよくわかりません。
戦後にドイツからさらってきた技術者に設計させているので、中身はまるまるCarl ZeissのSonnar 50mm F2.0そのものです。
お値段は1万円でしたが、その写りを見るとコストパフォーマンス最強すぎます。
前玉に傷一切なし。曇り、カビ、バルサム切れも無い。状態は極上でした。
どうやって入ったんだ?みたいなホコリが1つ入ってますが実写上問題ないので、まあ、フィルムだし気にしてません。
Leica M240 (typ240) + Jupiter-8 50mm F2.0
このレンズでフォコマート最終型を撮った写真。
正直、現行のライカ&コシナLマウントレンズを除けば、このレンズに匹敵する解像度・コントラスト・周辺の絵作りをしてくれるのって、私が試写したことあるレンズの中では沈胴ズミクロン以外思い当たりません。
エルマーとかどんなにレンズの状態が良くても、少々コントラスト浅くて解像度も強いて高いとは言えない無難な絵になってしまいます。
ただ、ゾナーの持病である開放でのフォーカスシフトはやはり少々発生しますね。
最新のM240との比較。バルナックとM240を比較すると、M240はノッペラボウって感じしますね・・・。
M240の軍艦部はむちゃくちゃシンプル。バルナックのこのごちゃごちゃ感こそまさに"軍艦"部ってルックスです。
やっぱレンジファインダーは楽しいです。フィルムは最近一眼レフばっかりですけど、フィルムでもレンジファインダー使うとテンションの上がり方が違います。
自分はレンジファインダー好きなんだな、と改めて思ってしまいます。
正直、ルックス的にはエルマのF3.5を付けた見た目がバルナックらしさ満載でカッコイイんですが、そこそこ高価なくせにこのジュピターより写りが悪いというのを考えるとどうもなぁ・・・と。
状態良い玉も少ないですし・・・・。ものすごく納得する状態のエルマーがあったら将来的に欲しいな、とか思います。
それか、沈胴ズミクロンのLマウントですかねぇ・・・。Aさんの持ってた状態極上のLマウント沈胴ズミクロン、売ってもらっておけばよかった・・・。
M240使いつつ、サブのバルナックにロシアンレンズは「わかってる」感があって良いと思います!とイエネコカメラの店主さんもおっしゃってくださるので、当分このセッティングでいきます。
バルナックは小さいので常にカバンに仕込めます。たくさん持ち歩きたいと思います。

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